◆HALMIYA——世界を目覚めさせる歌／PC4

・シナリオロイス：“モーニングコール”(執着/悔悟or脅威)
・推奨ワークス：UGNエージェントあなたはUGN日本支部のエージェントだ。

あなたが6年前に担当していた事件。それは中学校の全校生徒が覚醒させられ、その多くがジャーム化するものであった。
犠牲者300人を超えるその事件の首謀者がFHエージェント“モーニングコール”だった。
あなたは当時、事件の発生そのものを食い止めることはできなかった。
首謀者である“モーニングコール”を追い詰めることには成功したが、あと少しというところで彼を取り逃してしまっている。
そしてついに、彼が再び動き出したらしいという情報を手に入れた。
彼がまたかつてのような事件を起こすつもりなら、今度こそあなたが止めなければならない。

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一人称：僕
二人称；きみ、あんた


「正義が勝つなんて幻想だよ……闇が深ければ深いほど、光なんて簡単に飲み込まれる」

「今でも瞼の裏にこびりついて離れないんだ……次々に異形と化していくみんなの姿が……俺たちを殺した奴に同じ苦しみを与えろって、みんなの怨嗟の声がさァ……！！！！！」

「なんで僕なんだ……あの事件で父さんも母さんも死んで、コイツに付き纏われたせいで普通に学校にも行けなくなって。みんな嫌いだよ、FHも、UGNも、コイツも、この頭のおかしい世界だって！！」

出生

両親は2人ともUGNエージェント。
羊もオーヴァードとしての才能を期待されたが、生まれた子供には能力に目覚めている兆候は見られなかった。

両親の仕事のことは「世界の平和を守る正義の味方であり、立派な仕事」と認識しており、幼少期は寂しい思いをしつつも両親のことは尊敬していた。
将来の夢は「正義のヒーロー」。
今はまだオーヴァードの力に目覚めていないけれど、いつかきっと両親のような凄い力を手に入れて、一緒に戦える日が来ると、そう信じて疑っていなかった。

6年前（事件当時）

中学生になっても未だ能力に目覚めることは無かったが、変わらず両親の力になりたい思いは強く、UGNに協力していた。
2年生に上がった頃、彼の住む町でとあるFHエージェントの活動が活発になる。
羊の通う中学校にもUGNの監視が入ることになり、派遣されたチルドレンと協力し調査に当たることになる。

しかし計画を未然に防ぐことはできず、FHエージェント“モーニングコール”によって全生徒が覚醒させられジャーム化する事件が発生、たまたまUGNへの報告のため校外に出ていた羊だけがジャーム化を逃れた。

羊が学校に戻ったとき、そこは既に地獄絵図と化していた。
チルドレンと合流しモーニングコールを追うが、あと一歩というところで取り逃してしまう。
事件後は校内に残ったジャームの対応に付近の支部からエージェントが派遣された。
もちろん、その中には羊の両親も含まれていた。

結局、数百体のジャームに即席で集めた数十人のエージェントだけで対処できるはずもなく、事態の鎮圧にはかなりの時間を要した。
UGN側の犠牲者数も甚大で、その中には羊の両親も含まれていた。
彼が現場へ再び訪れたとき、そこはもう通い慣れた学び舎では無かった。
身体のあちこちが千切れ、真っ当な形状を保っていない両親やエージェントたちの遺体、見覚えのあるクラスメイトの特徴を残した異形の肉塊……
羊はそのとき初めて、自分の憧れていたものがキラキラと輝く美しい正義の英雄(ヒーロー)では無いのだと気付いたのだ。

6年前（事件後）

その後UGNの保護の元、羊は外に出る気にもなれず引き籠っていた。
そんな彼の身に異変が起きる。
目を瞑ると、ベッドに横になると、ふとした瞬間に、声がするのだ。

「アイツを殺せ」「この恨みを晴ら」「痛い」「苦しい」「死にたくない」……

すぐさまUGNの検査を受けた彼は、衝撃を受けることとなる。
件の集団ジャーム化事件の被害者数は300人にも上った。
結果、事件で亡くなった者たちの遺志や、事件を目撃した近隣住民の噂、そういった人々の思念からレネゲイドビーイングが誕生したのだと。
そして、たまたま近くに居て適正もあった羊に憑りついているのだと。
UGNからは事件の関係者の一人として、このまま羊が宿主となることを求められる。

現在

事件のトラウマから引きこもりに。
両親がジャームとの戦いで殉職したこと、またレネゲイドビーイングの宿主となったことで身元はUGN預かりとなる。
そんな中、6年振りに“モーニングコール”が動き出したという情報が入る。
羊はもう、UGNとして戦いに身を投じるつもりは無かった。
彼が英雄(ヒーロー)に憧れ続けるには、失ったものが多すぎた。

しかし、羊の中で共生する『彼』の存在が目を背けることを許さなかった。
頭から離れないあの日の級友たちの悲鳴が、絶望が、恨みが、羊を戦場へと誘う。
UGNもまた、6年前の事件に関わっていた羊を表舞台へと引っ張り出さない訳が無かった。

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