役に立つこと役割を持つことで自分はここに居られる。と思っている。
島の手伝いをしているのも自分がこの島に居て良い理由。湊の側に居たのは引き戻すのが・陽廻の側に居たのは護るため。それが自分の役割だったから
今、陽廻を大事な人として側にいて護るのは湊で湊の側で支え引き戻すのは陽廻。お互いが大事な存在になった。
嬉しい事だし、喜んでる。これは事実。茶化しもするし相談も今まで通り乗る。
それでもこの2人に対しての自分の役割はなんだろう？
2人だけではない。世奈ちゃんとハク・リュウ先輩とキャシー。少なからずみんな変わっていく。自分だけが取り残されている感覚。
そんな思いが日に日に増していき、ふたをするように考えなくていいように仕事を増やし時間を浪費させていく。

だれにも言えないSOSはウロボロスシンドロームの中に消えていく。
彼方はずっと探して居る。自分の居場所を。誰かが見つけれくれる日を

春霖-しゅんりん-とは
仲春から晩春にかけて降る長雨のこと。霖とは長雨をさす。長雨とはいえ秋霖と違い明るい感じをもつ。春の訪れに草木が成長し、花の蕾も膨らむ。

10歳の時に神輿島支部に療養のために来たが、半年ぐらいで定期船が出ている港街に引っ越す。引っ越しても週末には遊びに来ていたし夏休みや長期の休みに入るとほとんどを神輿島で過ごす。中学の入学と同時に島での暮らしを初め以降一人暮らし。
もちろん高校は神輿島高校。

今は何でも屋として島の人達の手伝いをしつつ、自分で組み立てたPCでハッカーの仕事をしていて、生活費はそれで稼いでる。
だからこそ情報に関しては少しだけ得意。
ハッカーの仕事は誰にも言っていない。秘密にしている。

陽廻は妹のように大切にしているが、今はそれよりも庇護対象の想いが強くなっている。なので前よりどこか壁を感じるかもしれない。
湊くんの事は共にオーヴァードとして競いながらも高めていきたい。一緒に任務とかしていきたい。と思っていた。
だが、それは叶わなかった。本土へといく湊くんに置いていかれる事。自分は彼にとって役不足だ。と感じ、どこか距離を置くようになった。

湊くんへの感情は友情だったけど、本当にそれだけかなぁ？
まだ自分ではっきりとわかっていない。友情として好きなのか恋愛感情がはいっているのか


ウロボロスシンドロームが発覚してから今までと同じようにはいかなくなり、しばらくは神輿島支部で力の使い方・レネゲイドコントロールのやり方を教えてもらっていた。

目の前に居たのは自分達の欲望のままに生きる大人達(バケモノ)
今になって思えば、あの人達はジャームだったのかもしれない。確認することが出来ないから憶測でしかないけれど
そんな大人達(バケモノ)の側で生きてきた。あの人達は何でもした。自分達の欲が満たされるためなら
”自分のやりたいようにしなさい””我慢はしなくていい。好きにするのが生き方だ”
それが合言葉のように。盗み・騙し・殺し。そんな中に居る自分は欲しいモノなんてなかった。いや、本当はあった。あったけれどこの人達には言えない。言えないけれど、なにもいらないなんてこの中にいて言ってはいけない。それは自分が”異常”だと認めてる。”正常”な考えが出来てしまっている証拠で、きっとこの世から消えてしまう。
だから誤魔化した。自分が有益な存在だと。この場所に必要な人材だと思ってもらうために。信用出来ないこの大人達に信用してもらうために。ハッキングの知識をいれ、大人達(バケモノ)の為に犯罪に加担していた。そんな毎日

それは突然に終わるを告げる。
いつもと変わらない日になるはずだった。いつもの場所でいつもの人達。今日の獲物の話をしていた時に突如開け放たれた扉。
そこからはなにが起きたのかよく覚えてない。知らない押し入ってきた大人達に連れ去られ、中の様子は見れないが鼻につく鉄さびの臭いでなんとなく察した。

保護してくれた大人達はUGNと言って、あの大人達(バケモノ)を見張っていて、突入する機会を伺っていたと。自分のような子どもがいた事に驚いたがジャームではないから保護したと話していた。
どうでもよかった。話を聞き流し、その様子が心身に影響を及ぼしているとの判断をされたのとオーヴァードとして覚醒していたのもあって神輿島支部へと療養のために送られた。10歳の時の出来事だ。

そこから半年、島で支部で暮らし、ゆっくりとした空間と雰囲気。
その時に湊や陽廻に出会い、同い年の子たちとの出会いと遊ぶ事が楽しくて楽しくてずっと居たかった。
自分を引き取ってくれる家族が見つかり、島を離れる事になるのが寂しくてイヤだ。と言いたいが周りが「よかったね」と言うから拒否が出来ない。いやいや、しぶしぶといった形で義家族の元で生活し始める。
どうしても信用出来ない。この人達も欲にまみれると思ってしまい信用が信頼が持てず、週末や長期休みは逃げるように神輿島へと逃げ、自分で生活できてもおかしくない中学にあがると同時に正式に島へと移住した。
信用出来ない人。でも、湊と陽廻は信頼と信用出来た。だって、自分に分け隔てなく接してくれるから。
依存と言われれば依存。自分はわからないがいつまでもこの関係が空間が続くとあの時まで思っていた。



”争いも騙し合いもない自分の居場所が自分を必要としてくれる人が欲しい”

Gimlet-ギムレット-　長いお別れ
Cardinal-カーディナル-　優しい嘘
Piña Colada-ピ二ャ・コラーダ-　淡い思い出
Violet Fizz-ヴァイオレット・フィズ-　私を覚えていて

◆PC ④用ハンドアウト
ロイス：青井 陽廻(ｱｵｲ ﾋﾏﾜﾘ)　P：友情or 純愛/N：隔意
カヴァー/ ワークス　自由/ 自由
　君はPC ①の幼馴染であり悪友だ。彼が上京して離れ離れになるまでは、幼馴染である彼と「青井 陽廻」を連れ、神輿島を縦横無尽に駆けまわり、楽しい日々を過ごしていた。
　その日々の中で君は青井陽廻がPC ①に恋心を抱いていることに気づく。彼女の口から想いを聞いたことはなかったが、きっとそうだろうという確信が君にはあった。
　だから君は気づいた日からPC ①が上京するまで、よりたくさん三人一緒の時間を過ごした。
　そして現在。PC ①が療養のため神輿島へ帰郷することを知っていた君は「どうしたらPC ①が元気になれるだろうか」と考えていた。しかし天を仰げどもいいアイデアは降ってこない。そこで君は隣にいた「青井陽廻」へそのこと相談する。
　彼女は驚き慌てて顔を朱くし「なんで私だけ知らないのよ！」と君を小突くのだった。