かつてカズハには双子の妹「ハルカ」がいた
二人はいつも一緒だった。妹の持つ《融合》の能力によって、任務では文字通り一心同体になって戦った
ゾディアックウェポンを扱う双子のチルドレンの名前は、横浜の近辺ならばそれなりに知られていた

しかし、今はカズハの隣にハルカはいない。彼女はもう死んでいる
それもただ死んだわけではない。カズハが予期せぬジャームの襲撃によって一度死に、それを命を賭して助けるという形でハルカは死んだ

本来のカズハのシンドロームはピュアブリードのブラックドッグ、ハルカのシンドロームはピュアブリードのエグザイル
ハルカは一度死んだカズハに体組織のほとんどを移植し、そしてこの世からいなくなった。皮肉にもその献身によって、カズハはブラックドッグとエグザイルのレネゲイドが奇妙に混じり合った、亜純血のオーヴァードとして蘇った

しかし、カズハはハルカが死んだことをまだ認めていない
ハルカの体組織のほとんどはカズハ本人の体として今も生きているのだ。ハルカの意識は頭の中のどこを探っても見つからないが、きっと眠っているだけに違いない

カズハは通常の任務をこなしつつ、生き別れた妹を甦らせる方法を探している
いつかはきっと。変貌したこの世界に存在する全ての神秘を……全ての秘儀を探ればきっと。
わたしの中に眠るあの子に、もう一度出会えるはずなのだ。

一度の死を体験した後、カズハの在り方は大きく変わった
今まで先行しがちな自分を諌めてくれていた妹、ハルカの考え方が、カズハの中にも芽生えるようになったのだ
それは体の一部がハルカのものになったからなのか。それとも死を経験してカズハ自身の精神が変わったのか
妹がついてきてくれていることを前提に猛進していた姉は、自分自身の体を守るために、一歩退いて考えるようになった

支部長の桜河麗、エージェントの大賀輝生などカズハを慕ってくれる人物はMM地区支部にも多く、妹を失ってもまだ「お姉ちゃん」でいられることにカズハは半ば困惑している
お姉ちゃんであるのならば、今守れるものを守らなければならない。
お姉ちゃんである資格なんてないんだから、一刻も早く失っているものを取り戻さねばならない。
どちらも本当の想いであり、このどちらを優先するべきなのか、カズハはまだ答えを出せていない

世界に十二本しか存在しない、優秀なUGNチルドレンのみに与えられる大剣”ゾディアックウェポン”
カズハのレネゲイド能力は、エグザイル能力による武器との融合、ブラックドッグ能力による武器と神経回路の連結を駆使して、ゾディアックウェポンの性能を引き出すことに特化している
変幻自在のゾディアックウェポンによる斬撃は「斬る」というより「引き裂く」「叩き斬る」「轢き千切る」といった表現が相応しい

戦闘スタイルは妹のハルカと融合して戦っていた頃とそう変わらないが、その頃と比べて継戦能力は大きく落ちており、自分の体をも傷つける大電流（＝《雷鳴の申し子》）による攻撃で倒れることがよくある
少しピーキーだが白兵戦の破壊力において並ぶものはそういない、ジャームとの戦闘に特化したチルドレン

ギリシャ神話におけるデュオスクローイ、いわゆるカストルとポルックス
デュオスクローイはゼウスと人間の間に生まれた双子だったが、カストルは神の血を引いていなかったため弓矢を受けて死に、ポルックスの嘆願によって二人で一つのふたご座になった、という逸話がある
ゾディアックウェポンの「ゾディアック」は黄道、あるいは黄道十二星座を意味する
ふたご座も黄道十二星座のひとつ

コンセプト:ゾディアックウェポンとスターアリズンを活かしたシンプル白兵火力
ミドルフェイズの判定はコネと財産点4点でなんとかする

マイナーで行う行動はないため、移動やBS解除に使用
基本コンボは《アームズリンク》+《ライトニングリンク》+《コンセントレイト》で完結、これだけでダメージ固定値40くらい出る
移動で届かない位置に敵がいる場合は《伸縮腕》で射程視界に攻撃
100%以下やロイスに余裕がありそうなら《雷鳴の申し子》で15〜20点ほどダメージ上乗せ
1シナリオに1回《怒涛の大蛇》でシーン攻撃

とりあえず火力出すのは任せろ！シーン攻撃も任せろ！なキャラクター
行動値は遅いのでブルーゲイル（ルルブ②p195）で調整したい