経歴(覚醒～入学前)

14歳まではどこにでも居る中学生だった。
ただ彼女の両親はレネゲイドの研究を行っていたらしい…あの事件が起こるまで知りもしなかった。

その日は妹、芳乃の誕生日だった。
普段は仕事で忙しそうな両親もその日は早く帰ってきて家族で母が作ったごちそうやケーキを囲んでいた、芳乃はとても嬉しそうだった。
…だが唐突に幸せな日常は終わりを迎える。
部屋を明るく照らしていた証明が砕かれ賑やかな食卓は一瞬で静寂に包まれ、父の首が料理に落ちた。
芳乃の悲鳴が聞こえたと思った次の瞬間には何者かがテーブルに飛び乗った衝撃で吹き飛ばされていた。
壁に打ち付けられ倒れ込んだ…一体何が起こったのか、顔を上げると先ほど現れた何者かが母を刺し殺していた…
力なく崩れ落ちる母を呆然と見つめる事しか出来なかった、そうしていると何者かと目が合ってしまう。殺される…そう思った瞬間、少し離れた場所から私と同じ様に吹き飛ばされたのであろう芳乃が悲鳴を上げた、それを聞いた何者かは私では無く芳乃に標的を代えた。
芳乃が殺される…ダメだ、何とかしないと。
何でもいい、あれを殺せる力…
なんだろう…うん、やれる気がする。

私の存在が変わった事を感じとったのだろう、何者かは再び私に意識を向けた。
そこから先はよく覚えていないけど戦った事は分かる、気付いた時には視界は真っ赤に染まっていた。
その後近くの支部のエージェントが駆けつけ私達は保護された。

私のレネゲイドは覚醒したてで無理矢理に力を引き上げ戦闘を行った為か、エフェクトを使用すると瞳から出血を起こすなど、歪な副作用が発生する。
私の世界はあの事件以降ずっと赤く染まってしまった。

あの日、白城家を襲撃したのはUGNの執行部のエージェントだった。
両親の行っていた研究の内容がUGNに不利益をもたらすと判断され暗殺の為に送り込まれた。
当初の目的である両親の殺害こそ果たされたが突如覚醒した、白城柘榴にエージェントが殺された事は執行部にとってはイレギュラーだった。

UGNとしては一般人への被害が及ぶ手段で暗殺を行ったという事実が内部で広まるのは組織の根底が揺らぎかねない事だ、故に目撃者は全て殺し…
誰にも見られず知られる事などなく終わらせるはずだったこの任務に目撃者が出来てしまった。
白城芳乃は未覚醒の為どうにでもなるが、白城柘榴は厄介な存在になっていた。

執行部は白城柘榴にあの夜の襲撃者の正体がUGNだと気付かれる前に白城柘榴を殺す計画を立てた。
チルドレンとして活動する様に操作し白城柘榴の任務先に執行部直轄のエージェントを送り込み、任務での死亡に見せかけ殺す計画だ、だがこの計画は失敗で終わる事になる。
数回に渡り行われたこの作戦は全て白城柘榴を殺しきるより前に作戦に参加したエージェントが皆殺しされる結果で終わった。

最初の襲撃で死んだエージェントを含め、執行部直轄のエージェント計19名を失い執行部は白城柘榴の暗殺を断念した。

そこで次なる案として上がったのが学園島オーヴァードアカデミアだった。
オーヴァードアカデミア内であれば襲撃の真相を知る機会は極端に減る上に情報操作も行いやすいという事だ。
つまり事実上オーヴァードアカデミアへの軟禁の為の入学であり卒業後もアカデミア関係者として活動させる事で学園島へ軟禁を継続させる事が可能な計画でありこの計画が採用される事になる。

経歴(アカデミア～)

私のアカデミア編入が決まった時、芳乃は着いていくと聞かなかった。
私はあの事件はジャームによる襲撃と説明を受けた…つまりレネゲイドのせいで私達は家族を失ったんだ。
チルドレンとしての活動も危険な事が多かったし、私は芳乃にはレネゲイドとは無関係な所で生きて居て欲しい。
そう伝えても退かなかった為、渋々折れた。

編入試験で私はいきなりSSランクの判定を受け、私の周りは常に騒がしかった。
道場破りの様な感覚で突っかかってくる者、キナ臭い大人、副作用の血涙を不気味がる視線。
そういうものから芳乃を遠ざけたくて私は芳乃と距離をとり疎遠になった。

学園では最低限の単位だけを取る時にだけ顔を出し、他のクラブや部にも所属はしていない。
火の粉を払うぐらいの戦闘、参加を強制されたRファイトなどで気が付くと学園第二位なんて呼ばれる様になっていた。
でも強くなりたくてここに居る訳じゃない…あれ、何でここに居るんだっけ？

成長予定

デモンズシード 鮮血の一撃LV上げ
回復量が足りない場合<王者の血>
回復量が足りた場合<災いの魔剣>。

セッション履歴