キャラクター概要

牧場経営者の一人息子として生まれた。
その後は牧場でたくさんの動物たちと育ち、幸せに育った。

自分の異変に気付き始めたのは高校生になってからだ。
自分の握ったドアノブが異常な力で握りつぶされたように形を変えた。
レネゲイドやオーヴァードについて知らなかった自分にとっては何が起こったかわからなかった。
普通の高校生として生活をしていたが、自分の力で他の人を傷つけないために学校では人と慣れ合わないようになった。（ぐれた）

通過シナリオ

「what am I to you」

HO1
●シナリオロイス：鈴野春香（すずの・はるか）　●推奨感情：P:好意/N:不安
●ワークス／カヴァー：高校生／高校生　
　君はＮ市公立高校に通うごく普通の高校生…だった。一か月程前、君はFHのテロに巻き込まれ、オーヴァードとして覚醒した。その際、成り行きでUGNという組織と協力し、自分たちオーヴァードの成れの果て、ジャームと交戦した。
　その後、君は穏やかな日常生活を送っている。だが心の中に、自分は本当に人間なのか？それとも怪物なのか？という疑念を抱くようになった。それからはUGNとは自然と距離を置いている。
　そして、ある休日に君は幼馴染の鈴野春香とN市中央公園で開かれるお祭りへ遊びに行ったのだが…。
（通過時、NPCは鈴鹿恵里に変更。）

メモ

・キュマイラだけど獣性は内に秘めている。
・オーヴァードの事件に巻き込まれてからぐれるようになった。
・根はいいやつ
・本気で戦う時はジャージを脱ぎ捨て上裸になる。筋肉はすごい。
・格闘技の心得はない。戦闘センスは天性の才能。
・デコピンで攻撃する。威力が強すぎて敵は吹っ飛ぶ。

彼の軌跡(さいご)

「はぁはぁ…、やっぱり見逃してくれはしないか…。」

宵闇の中、陰に隠れる一人の少年が少女を抱えていた。
少女を胸に抱いて座り込む彼の体は酷く傷ついていた。
その傷はかつて仲間と呼んでいた者たちによってつけられたものであった。

「恵里ちゃん、まだ眠ったままかい。まあ、その方が都合がいいか。」

追って来るものから隠すように少女を下ろすと、彼は重くなった体をゆっくりと起こした。

「ぐっ…！まだ、俺は俺だ…。意識もあるし、覚えてもいる。」
「なんのためにこんなことをしているか。なんのために恵里ちゃんを守っているのか。」

宵闇の中、陰の後ろから足音がする。
その足音は少しずつ彼のもとへと近づいてくる。

「恵里ちゃんは俺たちみたいなオーヴァードを守るためにFHとして動いていたんだよな。」
「ありがとう、けれどもそのために恵里ちゃんも関係のない人たちも犠牲になる必要なかったんだ。」

光が差す、それは朝を迎える日の光だ。
光は少しずつ宵闇の中にあった彼の体を照らしていく。

少し前まで、ほんの少し前まで”彼(ひと)”だった体は”彼でない(ばけもの)”としての体が侵蝕していた。

「決めたんだ、俺は”みんなを守る”だとか”世界を救う”だとかそんなことは語らない。」
「たった一つの”傲慢な理想”を叶えるって決めたんだ。」

「”たった一人の女の子を守る”っていう理想をな。」

彼の前にはかつて仲間だったものたちが切っ先を、銃口を向けて相対していた。
白い"慈悲"(マーシー)と悲しみを乗り越えた者(テンタクル)、共に人々を守ろうとした仲間たちだったもの。

昇る朝日が彼と彼らを照らし出す。

後悔のない未来を選んだ少年は、一人の少女のために戦うのであった―――――

ダブルクロス the 3rd edition
「What am I to you」PC１エンディング

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