“牙剥く捨て札”鬼渡 長鳴
プレイヤー:バジリスク
「あっれェ〜〜〜!?
俺みたいな雑魚に負けちゃうんですかァ〜〜〜!?」
- 年齢
- 17歳
- 性別
- 男
- 星座
- 山羊座
- 身長
- 166cm
- 体重
- 41kg
- 血液型
- B型
- ワークス
- 高校生
- カヴァー
- UGNイリーガル
- ブリード
- トライブリード
- シンドローム
- ソラリス
- オルクス
- オプショナル
- エグザイル
- HP最大値
- +-23=1
- 常備化ポイント
- 10
- 財産ポイント
- 6
- 行動値
- 4
- 戦闘移動
- 9
- 全力移動
- 18
経験点
- 消費
- +32
- 未使用
- 0
ライフパス
| 出自 | オーヴァードを神の使いとして信仰する新興宗教の信徒の間に生まれ、己こそが「選ばれし者」なのだと言い聞かされてきた。「儀式だかなんだかで感染させられるまでオーヴァードでもなかった癖によく言うよなァ〜!?元日生まれってだけで買い被りすぎなんだよなァ!」 | |
|---|---|---|
| 結社の一員 | ||
| 経験 | エフェクトの才が無かった為にFHに身柄を託され、実験や訓練によってエフェクトの発現を目指すも、その努力が日の目を見ることは無かった。「リザレクトすらロクに扱えなくて傷の治りクソ悪かったんだよなァ〜。お陰で俺の体はボドボドだ、ってな!」 | |
| 実験体 | ||
| 邂逅 | ゼノスによってFHから解放されUGNに押し付けられた後、彼にエフェクトの使い方を教えたのは玉野椿だった。「FHの連中見てるかァ〜〜!?お前ら数年かけて俺にエフェクト使わせることも出来なかったのに玉野サンの下で修行したら2週間で使えるようになったぞォ〜〜〜!?!?」 | |
| 借り | ||
| 覚醒 | 侵蝕値 | 「あンのイカれた宗教家共がもうちょいマシな感染し方してくれたら、俺もも〜ちょいマシな人生歩めてたかもしれないのによ〜。な〜にが儀式だってんだ、クソ喰らえだぜ!」 |
| 感染 | 14 | |
| 衝動 | 侵蝕値 | 「俺は…俺?ボク?は選ばれし者、なん、だよね…あれ?選ばれし者って…なんだ?選ぶって…誰が?何が…ボク…は、俺、あ…ぁ…。」 |
| 妄想 | 14 | |
| 侵蝕率基本値 | 28 | |
能力値
| 肉体 | 1 | 感覚 | 1 | 精神 | 2 | 社会 | 5 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| シンドローム | 0+0 | シンドローム | 0+1 | シンドローム | 1+1 | シンドローム | 3+2 |
| ワークス | 1 | ワークス | ワークス | ワークス | |||
| 成長 | 成長 | 成長 | 成長 | ||||
| その他修正 | その他修正 | その他修正 | その他修正 | ||||
| 白兵 | 射撃 | RC | 2 | 交渉 | |||
| 回避 | 1 | 知覚 | 1 | 意志 | 調達 | ||
| 情報:噂話 | 1 |
ロイス
| 関係 | 名前 | 感情(Posi/Nega) | 属性 | 状態 | |||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Dロイス | 特権階級 | ― | 自分のタイタスを昇華した際、その効果を自分ではなく、他人に適用できる。この時対象は、自身のタイタスも同時に使用できる。一度の判定に自身が他者に使えるタイタスはひとつまで。ただし、自分の判定にタイタスを使用し、「判定のクリティカル値を-1する」を選択した際、そのクリティカル値の下限値が5となる。また、Sロイスやカラーロイスの効果は他人に適用できない。 | ||||
| お師匠 | 玉野椿 | 慕情 | / | 劣等感 | UGNへの鞍替え後、エフェクトの使い方を始めとして色々面倒を見てくれた人。「あの人にはマジで感謝しかねぇって!やっぱFHってクソだわ!滅べ!…ほ、本当に感謝だけだからなっ!?」 | ||
| 生き甲斐 | United Garrisons:Nexus | 傾倒 | / | 不安 | 最高のFPSゲームにして、己の生きる場所。「ユナリソしてる時は、俺も生きてていいんだなァって思えんだよな。というか皆弱くねぇかァ〜〜〜!?俺ごときに負けて恥ずかしくないんですかァァァ!?!?」 | ||
| ― | |||||||
| ― | |||||||
| ― | |||||||
| ― | |||||||
エフェクト
| 種別 | 名称 | LV | タイミング | 技能 | 難易度 | 対象 | 射程 | 侵蝕値 | 制限 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ワーディング | 1 | オートアクション | ― | 自動成功 | シーン | 視界 | 0 | ― | |
| 非オーヴァードをエキストラ化 | |||||||||
| リザレクト | 1 | オートアクション | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | 効果参照 | ― | |
| (LV)D点HP回復、侵蝕値上昇 | |||||||||
| リフレックス:ソラリス | 3 | リアクション | シンドローム | ― | 自身 | 至近 | 2 | ― | |
| 組み合わせた判定のクリティカル値を-LV(下限値7)。[経験点修正:-10点] | |||||||||
| 崩れずの群れ | 1 | オートアクション | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | 2-1 | ― | |
| カバーリングを行う。このカバーリングによって行動済みにならず、行動済みでも使用出来る。1メインプロセスに1回まで使用可能。Rバランサー適用。 | |||||||||
| 生命創造 | 1 | メジャーアクション | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | ― | ― | |
| 体の一部を切り離して生命体を創り出す。生み出すことが出来るのは植物や昆虫、或いは小動物に限られる。生み出した生命はある程度は自身の意のままに行動し、また生み出した生命と感覚を共有できる。ただし、完全な生命ではないため、生み出した生命はシーン終了時に消滅する。 | |||||||||
コンボ
| 武器 | 常備化 | 経験点 | 種別 | 技能 | 命中 | 攻撃力 | ガード 値 | 射程 | 解説 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| コマンダーズエッジ | 5 | エンブレム 白兵 | 〈白兵〉 | 0 | 5 | 2 | 至近 | 取得には【社会】5以上が必要。セットアッププロセスで使用。ラウンド中、自身と同一エンゲージにいる任意のキャラクター全ての攻撃力に+3。 |
| 一般アイテム | 常備化 | 経験点 | 種別 | 技能 | 解説 |
|---|---|---|---|---|---|
| Rバランサー | 10 | エンブレム/一般 | ― | プリプレイに取得しているエフェクト1つを選択し、その侵蝕値を-1(最低1)。崩れずの群れを選択。 | |
| ドロップアウト | 5 | エンブレム/一般 | ― | UGN以外のエンブレムアイテムを1つ取得できる。ゼノスネットワークを選択。 | |
| ゼノスネットワーク | 10 | エンブレム/一般 | ― | ゼノス以外のエンブレムアイテムを3つまで取得できる。†加速する意志、命の終着、グレイスファンドを選択。 | |
| †加速する意志 | 35 | エンブレム/一般 | ― | タイタスを昇華することで、本来の効果のかわりにイニシアチブプロセスにメインプロセスを行える。行動済みでも行え、行っても行動済みにならない。1シナリオに1回まで使用可能。 | |
| 命の終着 | 15 | エンブレム/一般 | ― | 自身の持つシンドロームひとつの《リフレックス》を3レベルで取得。HP最大値を-20(最低1)。 | |
| グレイスファンド | 10 | エンブレム/一般 | ― | 購入判定のクリティカル値に-2(下限値8)。購入判定以外の【社会】判定のダイスに-1個。 | |
| インフルエンサー | 25 | 一般 | ― | 【社会】判定のダイスを+3個。HP最大値を-5(最低1)。 | |
| 思い出の一品 | 2 | 一般 | ― | 〈意志〉判定の達成値に+1。 かつて教団を導く存在と信じられていた頃受け取ったピンバッジ。メッキは剥がれ、意匠を読み取れない程汚れてしまっているが、それでも彼の原点はここに在り続ける。 | |
| かけがえのない逸品×3 | 15 | 使い捨て | ― | 登場侵蝕を振り直す。3つまで常備化可能。 彼にとってのそれは、HopChickenのファンからの応援メッセージだ。たまにアンチコメに遭遇するのはご愛嬌。 | |
| エナヴェイトD | 15 | 使い捨て | ― | 登場侵蝕のダイスを振った直後に使用。その出目を1に変更する。レアアイテム。 | |
| コネ:UGN幹部 | 1 | コネ | 〈情報:UGN〉 | 判定のダイスに+2個。レアアイテム。 | |
| コネ:手配士 | 1 | コネ | 〈調達〉 | 判定のダイスに+3個。1シナリオに1回まで使用可能。レアアイテム。 | |
| 携帯電話 | 0 | 一般 | ― | Google pixel 7a。 | |
| ┗アプリゲーム | 0 | カスタマイズ | ― | United Garrisons:Nexusを始めとして、色々ゲームが突っ込まれている。たまに課金のしすぎでもやし生活になる。 マイナーアクションで使用する。財産ポイントを1点消費する。そのメインプロセス中、自身の行う〈芸術:ゲーム〉判定の達成値に+1する。 |
経験点計算
| 能力値 | 技能 | エフェクト | アイテム | メモリー | 使用総計 | 未使用| 0
| 0
| 17
| 145
| 0
| 162
| 0/162
| |
|---|
侵蝕率効果表
現在侵蝕率:
容姿・経歴・その他メモ
容姿
赤と黄色のメッシュの入った黒い天パと赤い三白眼、ギザ歯が特徴的な一般男子高校生。…果たしてそれは一般的なのだろうか。少々病的なまでに色素が薄い美肌の持ち主。意外にもピアス穴は空いていない。身長はやや低め程度だが、猫背により強調されて低身長と思われがち。また少々痩せ型で、若干だが腹に肋が浮いて見える。指が長め。
服装は学校指定の制服を中心に色々と着るが、多くの場合黒をメインカラーに据えて警告色の差し色を入れたラフファッションを好む。肌があまり強くないため、露出の少ない格好を好む。動きにくい服装は嫌い。
経歴
某年1/1、オーヴァードを神の遣いであるとして信仰する新興宗教の信徒の間に生まれる。両親共にオーヴァードではなく、それ故彼自身も生まれつきのオーヴァードという訳ではなかったが、しかし新年の始まりと同時に生まれた信徒の子ということで教団の上層部から少なからず目をかけられ、自分は「選ばれし者」であるという刷り込み教育を受けて育った。…その根拠は「元日に産まれた」という、ただその一点のみだったのだが。そうして根拠のない自己肯定感マシマシで育てられた彼は、小学校を卒業すると同時に教団所属のオーヴァードからレネゲイドウィルスを分け与えられ、ついに本当の意味で選ばれし者、神の巫子となった。さぁ後はエフェクトを身につけて教団を導こう…となったところで、残酷な運命が彼を襲い始める。彼らの教団はかなり小規模なものであり、レネゲイドに関する知識などほぼ無いに等しい状態だった。そしてレネゲイドウィルスを感染させるに際して、彼らは複雑怪奇かつ全く無意味な儀式的手順を踏んでいたのだが、どうもそのうちの幾つかがよろしくなかったようで…結果として、彼は不完全なオーヴァードとして覚醒することとなった。どういう訳かレネゲイドが身体に上手く馴染んでおらず、結果としてエフェクトを上手く扱えない状態で覚醒を果たしてしまったのだ。《ワーディング》や《リザレクト》といった基本的な能力はなんとか扱えたものの、それも効果が低く…リザレクトによる傷の治りは遅く、ワーディングはごく狭い範囲にしか効果がない。彼を選ばれし者だと持ち上げてきた教団員達の熱を帯びた眼が氷のように冷めていくのを彼が悟るのに、そう長い時間は掛からなかった。彼らの期待に応えんと、そして己の尊厳を守ろうと、彼はエフェクトを使う努力を重ねるが…しかしその努力が芽を出すことはなく。「失敗作」「忌み子」の烙印を押された彼の自己肯定感は完全にへし折れてしまい、いつしか彼は家に引き篭もるようになってしまった。
しかしそんな彼を見捨てられなかったのが彼の両親である。腐っても親子の情というものは捨て切れなかったようで、彼らは息子がオーヴァードとして正常に覚醒できるよう協力してくれる人間・組織を密かに探し、そして発見するに至った。彼らはオーヴァードに対する人体実験のデータを多く保有し、更に最先端の訓練施設なども備えた、正に完璧な組織のようだった。彼らはその組織と秘密裏に接触、息子の身柄を引き渡すことに合意した。…その組織の名は、“ファルスハーツ”。息子の幸福を願う親の愛情は、最悪の形で裏目に出ることとなった。FHに引き渡された彼は、様々な人体実験やFHチルドレン向けの訓練課程、時にはナイフだけを渡されて実戦に放り込まれる等、FHで思い浮かぶ限りの方法でエフェクトの発現を促されたが…しかしそのどれもが失敗に終わった。辛うじてワーディングの範囲・精度ぐらいまでは何とか水準並みに持っていけたものの、肝心の戦闘用のエフェクトは発現する気配すらなし。どうも体質だけでなくメンタルの方にも問題があるようで、洗脳まがいの治療を行おうとするも効果なし。「チルドレンとしての価値無し」と判断された彼は、体のいい実験体、或いは本命の戦力の為の捨て駒として扱われるようになって行った。自分に期待していた人間の目が、ゴミを見るような目に変わっていく。その経験は彼にとって二度目であり、そして二度と経験したくないものだった。ちなみにこの頃には両親はジャーム化しており、教団はステイト・オブ・グレイスに合流・吸収されていた。外にも内にも、彼の居場所はもうどこにも無くなっていたのだ。結果として彼はFHからの虐待に甘んじるしかなく、5年もの時を実験体として過ごすこととなった。肉体はボロボロ、精神も崩壊寸前…そんな彼を生にしがみつかせていたのは、在りし日の両親と教団のメンバー達が掛けてくれた「お前は選ばれし者なんだよ」という言葉だった。自分は選ばれし者なんだ、きっと何かが起こって自分はここから出られるんだ…と妄信し続けることで何とか正気を保ち、5年に渡る辛く苦しい日々を耐え抜いたのだ。
そして5年後、その天恵はついに訪れた。ある日けたたましい警報音で目を覚ました彼は、セルのスタッフ達が全身の穴という穴から植物を生やして死んでいるのに気がつく。房を抜け出し様子を確認してみると、眼に飛び込んできたのは見慣れない装備の、ヒトならざる姿の襲撃者達。彼らは自らを“ゼノス”と名乗った。後でわかった事だが、どうも彼のいたセルではゼノスの逆鱗に触れるような何らかの研究が行われていたらしく、その成果を抹消すべく彼らが送り込まれたらしい。動機はどうあれ、彼を縛り付けていた忌まわしいセルの連中は皆死んだ。やはり自分は選ばれし者だったんだ。今なら外に出られるかもしれない--。彼はゼノスと名乗る彼らに降伏し救助を求め、そしてそれは受け入れられた。彼の肉体に埋め込まれた様々な研究の成果…エフェクトの強制発現を促す因子や、試作品の神経加速装置など…は、彼らにとっても無視できない魅力的な交渉材料だったようだ。かくして、彼の身柄はゼノスに移送されることとなった。(なおこの一件の少し前に、トライブリードの力に目覚めている。しかし残念ながらオプショナルシンドロームのエフェクトも発現には至らなかったようだ)
ゼノスのセーフハウスへの移送中、彼は考えた。果たして本当に、自分は選ばれし者なのだろうか?と。確かに、5年の苦行を乗り越えた先にはゼノスに救出されるという未来が待っていた。だが、それは己の力ではない。ただの偶然だ。もちろん、その強運であったり、周囲の人間を味方につける能力は己自身のものだと誇っても良いかもしれないが、しかし彼はそれでは満足できなかった。真に自分が神に選ばれた者なのだとしたら、この程度の状況は独力で解決できるようにならなければ。己自身の力で、神に選んで貰えるような存在にならなければ、と。密かに心に刻んだその目標は、崩れかけた自己肯定感を補修する為のモルタルであり、そして…薄々気づいていながらも目を逸らし続けていた、「自分は選ばれし者などでは無い」という現実に叩きつける為の挑戦状でもあったのだ。彼はとうとう、その現実を受け容れた。根拠のない盲信を、確かな現実に変える為に。ゼノスの長という少女に「何をしたいか」と問われた彼は、迷わずこう答えた。「自分自身の力で、強くなりたい」と。
然しながら、ゼノスの長は聡明であった。圧倒的な猛者がゴロゴロしているオーヴァードのコミュニティの中で、ひとりで強くなるというのは余りにもイバラの道だ。強くなりたいのならば、組織の力を借りるべきだろう。必要な時に必要な者に頼るのも、また力である…と彼を諭したのだ。実際一理ある話だ。エフェクトもろくに扱えず肉体も度重なる実験や実戦で常に悲鳴を上げているような有様でひとりで強くなるというのは、アリが米軍に入隊したいと言い出すようなもの。不服ではあったが、彼はその話を呑むことにした。とはいえ、ゼノスはまだ組織として歴が浅く、訓練施設を保有していたり、生活基盤の援助ができたりする訳では無い。「UGNに助力を求めるのが最善策」という結論が出るのに、そう時間はかからなかった。
かくして、彼はゼノスの珍品蒐集ネットワークを逆に辿る形で、UGNに押し付けられることとなった。UGNも当初は当惑したが、しかしUGNの理念のひとつが「オーヴァードの保護」である以上、彼を見捨てることは出来ず、結局は彼を受け入れる運びとなった。UGNは彼をUGNチルドレンとして雇用することを提案したが、しかしここで彼はそれを拒否する。生きていくためにUGNに厄介になるからとはいえ、生活基盤の全てをUGNにおんぶにだっこでは、己の力で「選ばれし者」になるという目標には決して届き得ない。己自身の力で強くなり、己の卑小なプライドを納得させるため、敢えて彼はチルドレンという安息を跳ね除け、イリーガルとして最低限の生活支援を受けるに留まったのだった。
こうして始まったUGNの走狗としての生活。退屈か、或いは苦痛かと思われたそれは予想を派手に裏切り、彼の価値観を大きく覆すような出来事を2つも齎した。そのうちの一つ目は、驚くべきことに「エフェクトの発現」であった。UGN加入後、改めてエフェクト使用の適性検査を行った所、FHによる過剰な人体実験の甲斐あってか、エフェクトを使うための土壌は問題なく整っていることが判明。FHで診断された通り、エフェクトを使えない原因は心因性のものが大きいとされた。FHはその時点で彼を切り捨てたが、しかしUGNはそう薄情ではなかった。心因性の原因なら必ずや乗り越えられるとして、チルドレンの訓練教官である玉野椿に支援を要請したのだ。
当初彼は玉野に対しても懐疑的であったが、しかしながら玉野の教えは的確で分かりやすく、またかつて教団で「選ばれし者」として持て囃されていた時に感じたような「暖かみ」を胸に覚えるものであった。同じエグザイルシンドロームの交もあってか、彼女は根気よくコツや感覚を教え込んでくれた。そして、そんなある日。エフェクトを放出するイメージ付けの為、玉野は彼の後ろに回り、彼の腕に手を添える。…手と手が、触れ合う。ただそれだけの事。しかしながらその一瞬は、彼の脳髄を貫くような強烈な一撃を彼に与えるには充分すぎた。…そう。なんと彼、生まれてからこの瞬間に至るまで、女性経験がほぼ皆無なのであった!!!それ故に、ただ手が触れ合うというそれだけで、彼の混乱は最高潮に達する!!!早鐘を打つように跳ねる心臓、今までにない速度で回転し事態を処理しようとする脳ミソ、硬直する身体…そして、永遠にも感じるその数秒が過ぎ去ったその時!無限にも近い情報量を処理し消耗し切った彼の身体から、無数の鳩が飛び立った!!!イージーエフェクトとはいえ、宿願叶って彼にエフェクトが発現したその瞬間であった!!!!!そしてこれを皮切りに、彼は少ないながらもエフェクトを扱う力を身に付けることが出来た。それもこれも全て玉野のお陰だ…と、彼は玉野に偉大なる感謝を抱くこととなった。これが、彼を変えた1つ目の出来事である。
そして2つ目は、「生き甲斐との出会い」。ある日、彼の元にひとつのゲームソフトが届けられる。タイトルは「United Garrisons:Nexus」。それはUGNのフロント企業のひとつが開発したFPSゲームの試作品であった。元々チルドレンの訓練用ソフトとして作られたものだったのを民間向けに解放するらしく、調整されたソフトのテスターを募集していた所に、暇を持て余していた彼が名乗りを上げたのだ。実際に遊んでみたところ、特に問題はなく、むしろ快調に…いや待て、少し上手すぎやしないか?確かに彼も訓練の一環として元となった訓練用ソフトをプレイしたことはあるが、それにしても動きが良すぎる。まるで見えているかのように敵を屠り、攻撃を避け、華麗な動きで戦場を飛び回る…。長きに渡る過酷な日々で培われた警戒心が為せる技か、或いは天賦の才か、彼は『ユナリソ』に完璧とも言える適性を発揮したのだ。彼はオープンベータテストにも参加し、全参加者中最高のスコアと万雷の喝采を獲得した。…望んでいたものと形は違えど、彼は確かに「選ばれて」いたのだ。彼のヒビ割れた心は、その事実だけでも幾分潤わされた。
その後、ゲームの正式リリースに際し、彼はイリーガル活動の一環として動画配信を行うことを上申する。配信に人が集まれば、その分噂も拾いやすくなるだろう…などと理屈を並べ立ててはみたが、結局のところちっぽけな自尊心を満たすためと言われれば言い返せない程度の心持ちではあった。然しながら、監視付きだが配信活動は認められ、彼はインターネットの戦場で「己の力での戦い」を始めた。少しでも、あの日の自分に誇れる今を作る為に。
長すぎて読んでられねぇよもっと短くまとめろやという方向けの簡易経歴まとめ
0歳:元日にオーヴァードを信仰する新興カルト宗教の家に生まれ、「選ばれし者」だと持て囃されて育つ
↓
12歳:稚拙な技術により不完全に覚醒。エフェクトが殆ど使えず白い目で見られる
↓
〜17歳:エフェクト発現のためFHに身柄を渡され、様々な人体実験を受けるも尽く失敗。体はボロボロになり、実験体或いは捨て駒として扱われる
↓
17歳:ゼノスの襲撃によりセルが壊滅。ゼノスに投降し、彼らの手引きでUGNへ移籍
↓
〜現在:玉野の下で教えを受けた結果少しだけエフェクトを扱えるようになったり、新作FPSで王者になったりしつつ、イリーガルとして活動中
「ンどォ〜もォ!鬼渡長鳴、不健康不良男子高校生でございまァす!まっさかここにお集まりの皆々様方は俺より不健康で俺より貧弱なんてこたァありませんよねェ!?」
「ハッハハァ!なんだァ!?その攻撃はよォ!全ッッ然痛ェじゃあねぇか!!!けどよォ〜、俺を狙っちまったのが運の尽き!ババを引いたなァ!!!」
「ここで…遮蔽入りつつ偏差撃ちィッ!…ぃよっし、これで16キル!俺ごときに負けちまうなんてしょ〜もねぇやつだなァ〜!!!」
UGNイリーガルにして、人気FPSゲーム「United Garrisons:Nexus」の最上位プレイヤー兼動画配信者「HopChicken」でもある、2つの顔を併せ持つ男子高校生。好物は生地に砕いたかっぱえびせんを混ぜたたこ焼き、好きな天気は晴れ(雨や曇りだと低気圧で頭痛に苛まれるので)。肉体は貧弱、エフェクトを使いこなす才もないと、自他ともに認める「クソザコ」だが、然しながら彼の存在は味方の生存率を大きく高めるという。
かつて存在したオーヴァードを崇拝の対象とするカルト教団の家に生まれ、彼らの稚拙な技術により不完全な形でオーヴァードとして覚醒した経歴を持つ。その影響か、当初はエフェクトを全く扱えず、改善の為にFHに身柄を引き渡され、多くの人体実験を受けた。しかしその結果も芳しくなく、それどころか肉体がボロボロになってしまう事態に。こういった経歴によりエフェクトを殆ど使えず身体も貧弱な「クソザコ」が爆誕するに至った。
このような経歴からかかなりひねくれた性格をしており、事ある毎に他人の言動に噛み付いては派手に煽り散らかす悪癖を持つ。しかしそれらは自分への自信のなさの裏返しであるようで、煽り文句は大抵「こんな自分にも勝てないとは何たることか」という文脈を含み、また自分より上位の相手には挑発こそすれども煽ることは少ない。この煽り癖は敵味方を問わずに発揮され、戦闘中はあっちこっちに煽りを飛ばしまくるので少々…というか大変にうざったい。しかしながら、彼は煽りと発破がけの境界線を攻めるのが絶妙に上手く、彼の煽りを受けた者は時折限界を超える能力を発揮するという。煽り文句を媒介として因子を脳に届け、ソラリスの興奮物質生成能力を他人の脳内で直接作用させている…という仮説があるものの、そのメカニズムの詳細は未だ不明である。しかしながら、彼の弁術で命拾いをしたエージェントが複数存在し、生存率の底上げに貢献しているという事実だけでも、彼の能力が賞賛に値するものである事は明らかだろう。
また上昇意欲とプライドが非常に高く、自らを「選ばれし者」と称し日々様々な訓練や作戦に精を出している。そしてそのハングリー精神が、彼のもう一つの顔である「人気配信者」としての側面を成り立たせている。「United Garrisons:Nexus」。数ヶ月前にUGNのフロント企業によって発売された人気FPSゲームにして、UGNの巨大な情報網のひとつ。彼は現在そんなゲームの世界ランキング9位に位置しており、配信者「HopChicken」としてその活動の様子を世界に配信している。生い立ちにより養われた高い警戒心とFH・UGNで受けた訓練の経験が活きたそのプレイは、彼の性格とは真逆に思える堅実なもの。しかし時には敵地に躊躇いなく飛び込む等派手なプレイも見せ、オーディエンスを大いに湧かせている。賞金の掛かった大会にも出場するなど、配信者としての活動ぶりは上々。イリーガルとしての活動よりむしろ配信者としての方が稼いでいるかもしれないとは彼の言。現在運営しているSNSを総合すると、全世界に500万人を超えるフォロワーが居るとされる。
イリーガルとしては、配信者としてのネームバリューを活かして様々な方面から情報を集めている他、「体がボロボロ」という弱点を「《リザレクト》の際に負担がかかりにくい」という長所とみなし、多くの作戦で壁役として活躍している。舌先三寸で敵味方を問わず丸め込み、手のひらの上で転がし、時には体を張って敵の計算を狂わせる。まさにトランプのジョーカーのような八面六臂の活躍を見せるが、単純な火力が必要な戦場では無力だったり、逆に仲間を煽り倒すことで士気が低下してしまったりと、時には彼の行動がマイナスになることも。そんな所もジョーカーらしい、と言えなくもない…かもしれない。
UGNに籍を移してから面倒を見てくれた玉野椿には想いを寄せているようだが、経験上女性経験が全くのゼロのため連絡先すら聞けていない。“ファルコンブレード”の存在を知ったら脳が破壊されて死にそう
セッション履歴
| No. | 日付 | タイトル | 経験点 | GM | 参加者 |
|---|---|---|---|---|---|
| フルスクラッチ作成 | 32 |