容姿・経歴・その他メモ

チルドレンの少女。

私は、FHの施設から救い出されたらしい。記憶はほとんどない。オーヴァードの大多数はまともに戦える能力がない。そんな出自であった私でももれなく自分もそのグループで。まだ自分は上澄みだとしても、できるのは｜集中して《コンセンレイト》して｜思考で身体を制御《コントロールソート》する。ただそれだけだった。ノイマン/サラマンダーと診断されたのに、使えるのはノイマンのエフェクトだけ。イージーエフェクトはサラマンダーだけ。そうして自分はエージェントや優秀なチルドレン達の後処理をする、そんな仕事を任せられた。

遠くから、前線で戦うオーヴァード達を眺める。特別なチカラ、日常を守るチカラ。その力は自分にはほんのカケラしか与えられなかった。実験台にされて、記憶を消された。そんな境遇であっても自分は凡百のモブだった。

ある日。いつものように後処理を行う。証拠品を集めて、連絡して。─いつもと違ったのは、それを奪還しに別の奴等が襲ってきた事。殺されかけて、私は理不尽を怨んだ。無力を憎んだ。その瞬間、自分は変わった。羽化した。いや、真に覚醒した。

…気づいてみれば血溜まりの真ん中で憧れのエージェント達に押さえられていた。なんでも、私が暴走して敵を返り討ちにしたんだとか。それから、暴走を制御する訓練をして、暴走中でも集中力を維持できるようになった。そして、立派な武器も与えられた。自分は、後処理係じゃなくなった。

そしてこれは誰にも言えない秘密。最初に暴走した時から、｜意識はハッキリ《絶対零度》してたんだ。

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