容姿・経歴・その他メモ

※この部分は読み飛ばして大丈夫です

　え、私たちの出会い？そうね、もうずいぶんと昔のことになるんだけど。
　私ね、よくわからないカルト教団に誘拐されて、逃げ出そうと施設内を探検していたの。
　その途中で大きな宝石みたいなものを見つけて……当時の私ってほんっと貧乏だったからそれを盗もうとしたわけ。
　あ、本当は宝石じゃなくて、あの子と他の男の子だったんだけど。まあそれは今はどうでもいいわね。
　とにかく私、その宝石を売っぱらおうと思ってもち上げたの。
　そしたらどうなったと思う？おおきい地震が起きて地面がパッカーンて割れちゃったのよ！
　同時に近くのダムが決壊したみたいで水が一気に流れ込んできてね。
　ああ、これ死んだなぁ～、くそみたいな人生だったわ～と思いながら流されて地面に真っ逆さま。
　そこであの子と出会ったの。そう、ニアちゃんよ！
　彼女ね、水のなかでぶよぶよに膨らみながらも懸命に自分の子に手を伸ばしてたの。
　自分が死にそうだってときに子供を守ろうとして必死になってて。あの時は本当に感動しちゃったな……。
　息が苦しいわ目に水がしみて痛いわで大変だったんだけど、あんなの見せられたら応援するしかないじゃない？
　声なんて出ないからがんばれ！ってエールだけ送ってたの。そしたらね、あの子と目があったのよ！
　もう逸らせなくって。ドキドキしながらそのまま見つめ合ってたら、ニアちゃん、私の方に手を伸ばしてきてね。
　親からの形見だっていうペンダント――そうそう、これこれ。これに彼女が触れたの。
　そこまでは良く覚えてるんだけど、意識をうしなっちゃったからあとのことはよくわからないわ。
　でもそんなことはどうでもいいの。

　「目が覚めたら一心同体になってて、今があるってわけ。どう？運命的でしょ？」




シュド＝メルを崇拝するカルト教団に誘拐された天涯孤独な年齢不詳の青年。
卵を取り戻しに来た若いクト―二アンのメスに取り込まれかけるも、
SANチェックが色々な意味で成功し、深い母性に触れ恋に落ちる。
彼に同情したのか、それともその思いに応えたのか。
死にゆく彼女は形見の宝石に宿り、今では立派な協力型レネゲイドビーイングに。
ドライブデートが戦車なのにはちょっとだけ不満に思っているかもしれない。
性格的には温和で、平和主義の常識人。
邪神を崇拝もしていなければ、危ない思想も持っていない、ただ好きになった女の子が人外だっただけ。
そんなこんなで霧谷さんから任され今は支部長を務めている。

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