幼少期に車に轢かれかけ、見知らぬ男性が身代わりになった過去を持つ。
男性は死亡し、そのときにかけられた「あの人がなぜ死ななければならなかったのか、お前さえいなければ」という言葉が心に突き刺さり、自尊心が失われた。
それ以降自己犠牲や利他的な行動が見受けられるようになる。

とある事件から護京の刀「白霞」を手に入れ、それと同時にオーヴァードへと覚醒する。
シンドロームはウロボロス/サラマンダー、そのように診断こそ受けているがエフェクトを一切使用することができない。
そのため戦闘スタイルは白霞の膨大な出力をそのまま叩きつけるものに限る。
覚醒以後は利他的な行動に拍車がかかり無謀なものも増えた。

唯は覚醒段階ではオーヴァードとしての完全なる覚醒を果たせていない。
白霞という強大な力に誘発されレネゲイドがそれに耐えられるよう再生能力のみを与えたことでオーヴァードに分類されるようになった。
エフェクトが一切使用できないのはそのためであり、2話クライマックスにて『己への怒り』をトリガーに覚醒を果たす。
その能力は自分すら焼き焦がす灼熱、白霞には及ばないもののレネゲイド適性に相応しい出力を誇る。
加えて鬼道の使用もできるようになり、完全覚醒直後に90番台を詠唱破棄するというレネゲイド適性だけでは説明が難しい事態も発生している。

激化する戦闘の中、遂に唯は卍解を会得する。
能力は己が身を、触れるものすべてを氷で染めるもの。
その対象となったものは神経や血液、レネゲイドすらも凍りつく。
当然自分へのダメージもあり、効果時間中は神経が凍りついているためなんともないが終了後に尋常でない痛みが襲う。
先述でもあるがレネゲイドが凍てついていることから唯と対象は一切のエフェクトや鬼道を扱えず、本来治癒するはずのダメージも終了して初めて治癒が開始する。
そしてその状態が長く扱えるかといえば答えは否。
会得直後は12秒、修行を経てもなお20秒が限界である。