容姿・経歴・その他メモ

夢：渇きを、渇望を満たす。

こんな空虚な『夢』を持つ私のの中身は空っぽなんじゃないか？
そう考えてしまいそうになったのは、夢を『夢』として自覚する前から頭に過っていた。
私はは私自身を、そして私の目に映る世界を無価値な風景だと思いたくなかった。

そして心臓をぶち抜かれて、望と出会って、話して、遊んで、『友』というモノを得られた。

自分にしか語り掛けられない友と共に、自由気ままに生きているルシーが。
苦労して苦悩して、そして仲間にも呆れながらも投げ出さずに、秩序立って動ける美羽が。
とても羨ましくて好ましかった。
FHのような混沌にも、UGNのような人の為の秩序にも、どちらかに傾いてしまえば楽になれるのに、私には選べなかった。

けれど、自由気ままに振舞いながらも、責務からは逃れず果たし、それでも欲望を諦めるルシーのように。
自分の罪を背負い、気楽そうに見えながらも家族を気にかけ、前に進む美羽のように。

罪を重ねて記憶を消されても、反省して前を進もうとした国木田のように。
短絡的で、力に溺れても最後には義理を果たした早乙女のように。
逃げようとして、それでも言葉一つで覚悟を決めて突っ走った夏目のように。
今と言う時間から逃れられず、逃れようともせず、それでも義務を果たし、人の為に尽くせる巴のように。

欲望混じりでもジルコニアのように、親の為に突き進む望のように。
悩み続けて、失敗して、自分なりの最善を探し、進む姿を見て、人間の尊厳とエゴ。そして美しさを見た。

そうして私がどうしたいのかようやくわかった。


卑怯と言われようと虚しいと言われようと
　私　は　勝　利　を　積　み　上　げ　続　け　る　。
賽の河原より非生産的だけど、構わないわ。
私は私なりの、『過程すら擦り切れた勝ち』を得続ける。そうすれば… 欲しい物、手に入るでしょ？

事此処に至っては、私の命はギャンブルのチップ。
死のうは一定。快楽に殉じるのならそれは上等な最期でしょう。
けれど諦めきれない、『渇き』という空虚な夢を満たして掴むまで、全力で走り続けるわ。

そうやって走り続けて、何もかもを滅尽滅相すれば、さぞや痛快な連中が雁首揃えてるでしょうよ。
その一切合切をぶっちぎって、『生徒会メンバーという友』と『未来』。『渇望を満たして』夢を全て掴んでやるのよ。

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