容姿・経歴・その他メモ

N市の和菓子屋で働く女性。
両親の非合法的レネゲイド研究の末に適合した唯一の子。
適合と言っても「死なずに生き残った」に過ぎず、能力が覚醒する事は後述の事件まで無かった。

大学時代に出会った京都の和菓子屋の跡継ぎと結婚し、共に京都で店を切り盛りする。
口調はこの時期に影響を受けた。

ある日いつものように店頭に立っていた時、近所でガス漏れが起きたという話を耳にする。
すぐにガス会社のパトロールカーが出動し事態は収拾するかに思われた。
が、パトロールカーのエンジン再起動の際に発生した火花が充満したガスに引火。火柱を伴う激しい爆発事故が起こる。
避難する人々。何だ何だと駆け付けた野次馬たち。ごった返す街道。その時だった。
柚葉達の店を含めた辺り一帯が、地下に充満したガスによる大爆発に巻き込まれたのは。
集まった人々を悉く巻き込んだ爆発事故の中心で、柚葉は一人死んだ筈の身体を動かしていた。
彼女の中にあるレネゲイドウィルスが覚醒した瞬間であった。

夫は吹き飛んだガラスの破片が突き刺さり絶命していた。
真っ赤に染まる愛した人の姿を見た柚葉は、気付くと無我夢中で零れる血を啜っていた。
まるで貪るようなキスをするかのように。一滴残さず自分の中に取り込むのだと言わんばかりに。
この際、夫の血液中で未覚醒状態であったサラマンダーのシンドロームを受け継ぐ。

その後実家に戻って家内を調べると、地下の研究施設を発見。
そこにあった調査書や研究メモによって、自身が両親の実験の末に生き残った子供である事、自分以外に何十人という赤子が犠牲になった事を知る。

これだけの命の上に自分が立っているという事は何か為さねばならない事があるに違いないと考え、
自分の力を最大限活用できるようにUGN京都支部の門を叩く。後にN市支部へと派遣される。



「残されたもんは生き続けるのが責任や。後追っかけるなんて、そんなん誰も喜びやしまへん」

「死にたい言うんやったら好きにしたらええ。でも、うちは生きたくても生きれんかった人を背負っとる。」

「初鹿野柚葉いいます。ここの支部は何やら長期休暇取らはる人が多いとか。うちもゆっくり働かしてもらいます」


二つ名の由来―――――
・真火（まほ）
・サイレンス＝Silence（沈黙する）
・ラヴァ＝Lava（溶岩）／Lover（愛しい人）
・彼女の内側に静かに、されど沸々と流れる血液を溶岩に例うと共に、いくら呼んでも応える事の無い最愛の人を背負う名

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