容姿・経歴・その他メモ

髪色：鮮やかな赤
瞳：黒

「客も来ないし暇だな……ちょっとくらい見てもばれないだろ」
「ん？あたしの名前？……あたしは今も昔もジェーン・ドゥだよ。好きに呼びな」
「あたしのコードネームを知ってるか？知らないなら教えてやるよ。……対価は高くつくがなぁ！」

東京N市の裏路地にある喫茶“ノルマンディー”の店長。基本的に何事にもやる気がなく、サボりたがりな気質である。怠惰であり、思ったことはすぐに口に出るため、敬遠されるはずだが、面倒見が良いため、なんだかんだと交友関係は広い。最近は趣味となりつつあるのか、よくカウンターでタブレット端末で動画を見る姿が確認されている。
彼女の名前は誰も知らず、聞いても無視される為、便宜上、客はマスターと呼ぶ。ノルマンディーの外観は洋風のレンガ造りであり、給仕とマスターである彼女の2人だけのこじんまりとした喫茶店だ。コンセプトは“目で愛でる戦争”であり、壁には銃器や鈍器、工具、手榴弾等が所狭しと飾られており、そのニッチさゆえか、あまり人気が無いため、知る人ぞ知る名店のような立ち位置になっている。
メニュー表は無く、客が好きな料理を頼むシステムであり、大体どんなものでもマスターが作ってくれる。
気だるげなマスターと、少し不愛想な給仕がいるちょっと変わったお店、喫茶“ノルマンディー”。あなたも興味があれば覗いてみてはどうでしょうか。

ここまでは彼女の表の顔である。

その実態は東京都N市に存在するUGN支部の支部長である。
彼女に関するデータベースに名前は存在せず、家族構成等の主な過去もある程度のセキュリティクリアランスが無ければ開示されない。

彼女の正体は、UGN支部長を両親に持つ、正しくUGNを支えるために生まれたような、サラブレッドである。また、能力として優秀であった弟もいた。
ただし、彼女自体に支部長になれるほどの能力はなく、また、それを自身も把握していた為、自らよりも優秀であった優秀な弟を補佐するか、下から支えるようにするという、ただ漫然な将来設計を持つのみであった。

そんな彼女に転機が、いや悪夢が襲い掛かったのは、10歳の時である。
父親がジャーム化したのである。ある戦闘にて誰よりも長く戦い、引き時を見失ってしまったが故の悲劇であった。
その場にいた弟は咄嗟に対応出来ず死亡した。後から駆け付けた母親も、どうしても止めをさせず、不意打ちにより死亡した。
父親に止めを刺したのは、彼女であった。
止めを懇願する声に従った。彼女の両の手は血濡れ、そこに残ったのは、疑問であった。
“どうして？”
こうして、弱冠10歳にして事件を収拾した彼女の奥深くにトラウマが刻み込まれた。すなわち、オーヴァードのジャーム化である。

以後、彼女は死に急ぐ様に任務に励んだ。休むことなく、ただ機械的にUGNの敵を抹殺した。
コードネームは当時の上官が冗談交じりにつけたものであったが、彼女はそれを体現した。
まさしく、彼女は“一人だけの軍隊”となった。

事件から15年が経過した今、数々の功績及び血筋により支部長に抜擢され、日々書類と格闘している。また、副業として喫茶店も始めた。しかし、だいぶ丸くなったとはいえ、やはりその気質は残っており、特に戦闘になれば気性と語彙が荒くなる。
根本的なところで甘さと面倒見の良さは抜けていない為、それなりの交友関係があり、また、権力・利権そのものに興味が欠片も無いため、内外からの相談者が後を絶たない。
担当支部において、過去のトラウマから“無理せず、命最優先”を標語としており、超絶ホワイトな環境の構築と、大幅な死亡率の低下を達成した。

彼女の能力で生み出される武装の元になったのは、たまたま見た、NHKの陸上自衛隊、富士火力演習が多大に影響されている。

履歴

World End Juvenile
PC3

キミはこのN市にあるUGN支部の支部長である。UGNチルドレンの失踪が続く中、UGN日本支部長“リヴァイアサン”霧谷雄吾とともにキミの支部に乗り込んできたのは与儀大輔だ。彼はこれまで多くの優秀なチルドレンを輩出してきたＵＧＮの教官である。しかしこんな事態の中でも、彼はチルドレンたちのケアにしか興味はない。キミは、与儀大輔の態度に不審なものを感じるのだった。

セッション履歴