元実験体であり、秘密裏に行われていたUGNとFHのとある共同実験の被検体として産まれた。
16年前に何らかの問題により実験は凍結。その際UGNとFHの間に起きた抗争が原因となり当時のUGN側の職員は全員殺害。唯一の生き残りであったハルマはその存在に関わる資料の一切を破棄された上でFHに拉致。以降実験体兼戦闘員として地獄のような日々を7年間送ることになった。

半ば無茶苦茶な人体実験の末生まれたため、生まれつき致命的な『欠陥』を抱えている。
それ故に長くは生きられない身体と重大な呼吸器疾患を患っていたが、彼を保護した鶴舞支部支部長、久園蜜葉の考案したレネゲイドを用いた治療によりその期限を伸ばしている。

FHのテロ組織でモノのように扱われる日々を送っていたある日、隙をつき逃げ出すことに成功。しかし、心身ともに疲れ果てていたハルマは死を選ぼうとしていた。
そんな時、彼を見つけ、治療し救ってくれたのがとある神社に住むレネゲイドビーイングのユエラオだった。
初めて救われ、優しさを与えてくれた彼女はハルマにとって命の恩人であり、救いの神様となった。

無事にUGNにも保護され数年。エージェントとして初めて携わった任務で実験体の少女と出会う。
自分と似た境遇の彼女を放っておけず、｢｜愛《うい》｣という名前を与え自分の支部に連れ帰った。
少しずつ触れ合いを重ね、ゆっくりと傷を癒し心を開いてくれた彼女は現在ハルマを｢先輩｣、そして｢兄｣として慕ってくれている。

ういの命を救うため、ハルマは身体にさらに『欠陥』を増やしている。

ハルマがいつも連れている黒兎のヲズワルドは｜傍らに立つ影《シャドウバディ》であり、元はハルマの一部である。
ヲズワルドはハルマがとある人物にひた隠しにし続けた嫉妬と憎悪と悲哀の感情を抱えきれなくなった末に生まれた。
ハルマの所謂本性の面から生まれ故に、ヲズワルドは良くも悪くも素直であり、寂しがり屋で人懐っこい。

『お前みたく生きてみたかった。お前に忘れられたくなかったよ』