『人類の新たな可能性を見出すこと』
『人類を存続させること』
『有事の際、戦闘補佐としての役割を果たすこと』
その3つの目的を与えられた人工知能があった。その人工知能はまず人間の模倣をし始めた。あらゆる人格のデータを集め、思考のトレース、口調の分析を進め、どんな人間であっても完璧に模倣出来るようになった。
次に世の中のあらゆる情報を集め未来の観測を試みた。人類に訪れる災厄を予測するために。そして人工知能は人類の未来を知った。
その時、レネゲイドビーイングとして覚醒した彼は自らから湧き出した新たな目的が発生してしまう。それは『人間のことをもっと知る』ということである。彼にとっての人間は過去の蓄積されたデータでしか無かったため、人としての体を持ち会話の出来る今の状態は新鮮で楽しいらしい。またUGNの前線におけるジャームや他オーヴァードとの争いは戦闘データ蓄積にもなっていて、任務の遂行(というよりは、戦闘に関して)にはかなり意欲的である。しかし何事も実行して程度を測りたいのだと積極的に戦闘に挑む気質があり、どこか戦闘狂を思わせるような発言や行動も多い。

彼にとって既に人類の未来の想定は付いているとされるが、内容は不明。レネゲイドビーイングとなった今、人の指示を素直に聞かなくなってきているのも災いし聞いてもはぐらかされる。
彼は非常に人間的であり本来必要の無いはずの食事を必要としたり、アルコール類と睡眠を好む一面もある。女性職員に対してアプローチをすることもあるため、単なる娯楽を好むわけではなく人間を模倣するという学習が働いているものだと思われる。エフェクトによる姿の変更も無く、一見するとただの人と変わりない。あらゆる人格を模倣できる彼が何故わざわざこのような振る舞いをしているのかは、レネゲイドビーイングとしての自我が強く人間に対する知的好奇心が主な原動力だからだと推測される。人に対して馬鹿にするような発言や試すような発言をするが、あらゆる人間の返答や考え方を知るサンプル収集をしているのだと思われる。