概要

僕の名前は｜村主千隼《すぐりちはや》。UGN面影島支部の新任支部長だ。
赴任理由は単純で、この島のオーヴァード発生率が異常に高いから。調査は停滞しているし、前任の支部長で……僕の“おじさん”でもある｜時雨京一郎《しぐれきょういちろう》は、つい最近まで行方不明扱いだった。

時雨おじさんは、僕にとって特別な人だ。
幼い頃、ひとりぼっちで部屋の隅にいた僕をよく研究室に招いてくれて、親のように接してくれた。探究することへの楽しさを教えてくれた。僕が何を聞いても雑に扱わないで、僕の“分からない”に合わせて考えてくれる人だった。
その時間が僕にとって、救いだった。

任務で時雨おじさんと別れることになった際に約束した。
『いつか一緒に働こう。その時君の力を、知恵を貸してほしい』と。
僕はその約束のために、少しでもあなたの役にたてるように日々努力した。

……だからこそ、島で再会したときの落差に息が詰まってしまった。
あの頃の探究心も、芯の強さも影を潜めていて……別人と向き合っているようだった。

この島が抱える秘密も、時雨おじさんが変わってしまった理由も、僕が必ず確かめる。
支部長として。そして……おじさんとの約束を果たせるように。

背景

千隼の両親はUGNエージェントであり、親と接する時間が少なかった幼少期の千隼の心はどこか空虚だった。

寂しいとか、誰かに甘えたいとか、そういう感情を出す前に自分の中に抑え込んで、気づけば部屋の隅でただ静かに時間が過ぎるのを待つ子供になっていた。

そんな千隼に声をかけてくれたのが時雨京一郎だった。
部屋の隅で佇む彼を憐れんだのかもしれないし、放っておけなかったのかもしれない。
彼は忙しい合間にも千隼を研究室に招き、まるで親のように接してくれた。

時雨と過ごす時間は、千隼にとって楽しくて心が動かされるものだった。
考えることが好きになったのも、自分の手で調べて答えを探すクセがついたのも、全部学者肌の彼の影響だ。

時雨が任務で別れることになった際、二人は約束を交わした。
『いつか一緒に働こう。その時君の力を、知恵を貸してほしい。』
その約束は千隼の目標となった。
次に再会した時、少しでもおじさんの役に立てるように――と。
努力と理性で自分を鍛え上げ、支部長にまで上り詰めたのも、その約束を果たすため。

だが、面影島で再会した時雨は、かつて千隼が知っていた“あの人”ではなかった。
探究心に満ちていた瞳はどこか曇り、芯の強さは影を潜め、まるで世界から一歩引いてしまったように見えた。
その変化を目の当たりにした瞬間、胸の奥で何かがひび割れる音がした。

性格

理屈を重んじる落ち着いたタイプだが、情が深く困っている相手を見るとすぐに動いてしまう。
不器用で感情表現が苦手。丁寧な口調が崩れることも多い。
他人には献身的だが自分のことは後回しにしがちで、感謝されると戸惑う。
さりげない気遣いを自然にやるが、無理を抱え込みやすい。

外見

高校の制服の上に白衣を羽織っている。細身で中性的な雰囲気があり、大人びた印象だが、表情や仕草にはまだ幼さが残る。指先の動きが繊細で、何かを操作する仕草が目を引く。白衣のポケットにはタブレット端末やメモ、小さな試薬瓶がいくつも入っている。

その他設定・やりたいこと等

・｜千隼《ちはや》は「千の可能性を翼に乗せ、隼のような速さと正確さで好機を掴む勇敢な人になってほしい」という両親の願いが込められている。
・「｜再起の調合《リアクター》」は再行動の「re-act」、ソラリスの薬物生成要素(調合)、反応炉の「リアクター」を掛けている。支援特化で仲間をブーストしまくる → 反応炉みたいな立ち位置
・誕生日は3/14（魚座)。
・時雨おじさんにクソデカ感情を持っているキャラとして動きたい所(願望)。

ハンドアウト(PC3)

履歴

【｜第0話《グランドオープニング》】

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