容姿・経歴・その他メモ

パパはおれのことが嫌い。
小さい頃から殴ったり蹴ったり、タバコの火を押し付けたりしてきていた。
それでもおれの居場所はそこにしかなくて、それを受け入れるしかなくて。
中学生のころにパパはおれを置いて出て行った。
おれは家を飛び出して、夜の街で必死になって食べ物を探した。
その時にパパに拾われた。パパはおれのパパと違って、殴ったり蹴ったりしてこない。
おれを優しく抱きしめて、それから……。
そしてお金をくれた。何度も何度も同じことをしてお金をくれた。
高校を卒業するくらいの歳までそれが続いた頃、彼氏ができた。
彼はおれのことを愛してるって言いながら、殴ったり蹴ったりしてきた。
じゃあ、おれのパパはおれを愛してるから殴ったりしてたってこと？
頭がぐちゃぐちゃでわからなくなった頃、突然からだが熱くなって、オーヴァード？になった。
そのとき、彼氏のこと傷つけて逃げちゃった。愛してるって気持ちが溢れて止まらなかった。
でも傷つけたから、もう会ってくれなくなって。
大きくなった爪と、頭から生えてくる山羊みたいな角。
……これだと、もうパパにも会えない。
困ってる時にアッシュローズに拾われて、おれはギルドに入って”泥棒”になった。
泥棒って、どんなことしたらいいかわかんないけど、おれが役に立つならそれでもいいや。

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