浮気性の母は、父と娘を捨てて去っていった。
日々、母に似ていく娘を相手に父は苦悩しながらも頑張って育てたが限界が来て失踪。
１２月２５日。寒い雪の日。
家から出て。父も頼れず。母などおらず。
そんな時に出会ったコンビニのコスプレサンタこそが、彼女の救世主であり理解者だった。
売り物のケーキはあげられない、それでもコンビニに戻って買ってくれたお菓子
それは紛れもなくサンタクロースのプレゼント。
サンタクロースは子供に夢と希望と幸福を届けてくれる。届けてくれた。
だから、娘はサンタクロースを目指すことにし――…

頑張って頑張って無事にUGNの研究体となり
元一般人とは思えない協力的なチルドレンとなった。
え？研究体だから失敗したらジャーム？痛さ？苦しみ？
「だって、僕は捨てられたんだから。この命は有意義に使おうよ。」
娘は賢くて逞しくて狂ってた。

そして、現在。
表向きは「とにかく明るくておかしなヤツ」として潜入・相手の懐に入り
必要とあれば「友と呼んだ相手でも平然と殺す」チルドレンが出来上がった。
子供たちの夢や希望や幸福を守るための、化け物
それが、シャルロット・ドゥーキャトル。


女の子はお砂糖だけじゃ作れない。
スパイスと、素敵なもので出来ている。
【砂糖菓子】は、そうやって名付けられた。