支部長と言う肩書はあれどよく現場に駆り出されている、黒髪黒目の女性。
声を荒げるようなことはほとんどなく、少し低めなその声には、感情の起伏は薄い。
…と見えるだけで、実際には喜怒哀楽はハッキリとしており、
言いたいことは訥々と言葉にして、進んで場に放っていく。
見た目不相応な物言いに見えることもあるが、それには理由があり、特殊なレネゲイドに感染しているために
これでもそれなりの年月を生きている不老の存在であるから。
ただ見た目に精神が引っ張られている部分もあるのか、オシャレには気を使っている。

オーヴァードとしての活動スタイルは、複数人以上の戦線などでの支援要員。
認識できる一帯の相手をすべて弱体化させる力と、一定範囲の味方を強化する力と
方向性が真逆の、それでいて戦場では一貫する力を持っているため、
天秤を味方に傾けるように戦場を優位に立たせることを得手としている。

レネゲイドとは多種多様であり、思いも付かないような物事を起こすことも多々ある。
自分がその一端であるということもあるし、これまでの経験からもよくよくわかっている。
だからこそ、イレギュラーがさらなるイレギュラーに発展する前に対処することは
支部長として、優先度の高い仕事であることに間違いない。
事件を起こした植物のジャーム…その対処の際にも、
優先すべきことを違えずに、対処を行う必要があるだろう。