生まれながらに不思議な力を持っていたが、両親はそんな彼女でも普通の子供のように愛情をたっぷり注いで大切に育てていた。しかし佳怜が5歳の誕生日を迎えた日、突然窓を割って入って来た狂った男に家族全員が拉致監禁されてしまう。まだ幼かった佳怜は能力がうまく使えずに何も抵抗ができなかった。

真っ先に立ち向かっていった父親は目の前で四肢を切断され、監禁されている部屋に生きたまま飾られてしまう。鎖で身動きを封じられていた佳怜と母親はだんだん弱っていきそのまま死亡する父親の姿を見ていることしかできなかった。
残された母親と佳怜は男に暴力と性行為を強制され、最低限の食べ物だけを与えられながらペットのように扱われた。

そしてしばらく経ったある日母親は一瞬の隙をついて佳怜を逃がすことに成功する。しかし佳怜は必死で逃げたが監禁場所は山奥であり、土地勘もなくまだ幼い佳怜は周辺の土地を歩き慣れている男から逃げ切ることができずすぐにまた捕まってしまう。そして「お前のせいで母親は無駄死にした」と言いながら母親だったモノを佳怜の目の前で料理し、それを無理矢理食べされられてしまう。当然佳怜は嘔吐してしまうがそれを見た男は「食べ物を粗末にする奴には餓死がお似合いだ」と言って佳怜の喉に硫酸を流し込む。喉を焼かれて声も出せず食べ物を食べる事すらできなくなった佳怜は日に日に衰弱していく。

痩せこけて生気を失い、死が近づいてきたある日男は「もう飽きた」と言い放って躊躇なく佳怜を殺そうとする。その時とうとう佳怜の力が暴走して男を含めた山のほとんどを木端微塵に吹き飛ばした。

力を使い果たし倒れていたところを、調査しに来たUGNエージェントである如月によって彼女は保護され急遽治療が行われた。
しばらくして目覚めた時にはもう彼女は何も覚えてはいなかった。

ちなみに狂った男は元々温厚で家族のために頑張る優しい人物だったがジャームによって色々された挙句家族を惨殺されており、それが原因で狂ってしまった。ジャームから運よく逃走してしばらくは山奥に隠れて生活していたが、ある日街中を歩いていると幸せそうな家庭である佳怜一家をたまたま見つけてしまい、その時に「理不尽だ、自分はこんな目に遭ってるのにどうしてこいつらは幸せそうなんだ」という感情に駆られて今回の事件を起こしてしまった。