家族をFHエージェントによって殺害され、UGNに保護された少年。
幼少時に両親を事故で失い、姉と二人暮らしで生活していた。
姉は良く働き、父として母として姉として稔を良く育て、稔もそれに応えて二人は幸せに暮らしていた。
…が、仮面を被ったFHエージェントによって姉が襲われ、稔はFHエージェントに操られた姉によって殺害される。
その精神的ショックからオーヴァードに覚醒し、UGNに保護された。

尚、姉は後日ジャーム化している所をUGNに発見され凍結されている。
しかしUGNは『チルドレンのメンタルケア』を理由に、未だ稔にその事実を明かしていない。

「…んだよ。別に俺に構ったって何も出て来やしねーよ」

元々は正義感が強く、品行方正で礼儀正しい少年であったが、覚醒後はやや粗暴で乱暴な言葉遣いになっている。
これは姉を奪ったFHエージェントへの憎悪と、姉を取り戻さなければという焦りから生まれたものだろう…とUGNは診察している。
復讐相手であるFHエージェントの特徴が「仮面を被った男」であったことから、そのエージェントの事を尋ねる事が多い。

UGNの任務に対しては真面目に取り組むが、元来の正義感から他者を助ける事に自分の命を賭ける事を厭わない。
しかし姉と再会するまでは死ねない、とも思っているので任務で死ぬつもりは毛頭無い。
自らのレネゲイドと白兵能力に裏打ちされた自信が、他者への自己犠牲的な行為を補強している、とも言える。

UGNに保護されてから磨き上げた白兵技術と、その努力を評されて与えられた『ゾディアックウェポン』を駆使する白兵戦型。
通常時は消耗を抑えながら確実に敵にダメージを与えていく堅実な戦闘スタイルだが、ここぞと言う時は全てのレネゲイドを
解放して最大の一撃を叩き込む。
その威力は大剣を振り下ろすだけであっても隕石の衝突をイメージさせるものであり、彼のCNもその戦闘スタイルから名付けられた。