容姿・経歴・その他メモ

元々は、神城に近しい血筋の、平凡よりやや能力の劣る男だ。
ただ神城で働くには荷が重く、日々心を擦り減らしていた。
当然、自己評価も低い。

そんな男でも、神城で働く希望があった。
神城早月と黒神昴、二人の微笑ましい男女だ。
自分が働いた末に、希望ある若人の未来があるなら……そんなことを思いながら、仕事に励んでいた。

だがある日、その二人にを悲劇が襲う。
黒神昴が神城早月を庇って重症を負い、オーヴァードとして覚醒して、女性となった。
その事実を目の当たりにして、男は狂った。

理想のために、この身を粉にして働いたのに、希望があったのに。
希望の再生を夢見るも、男から見てその兆しはなかった。
だから……男は、誘われるように突如手にした『遺産』に呑まれた。

僕が理想の『黒神昴』になろう。
そして僕が神城早月を幸せにしよう。
そしたら――『私』の希望が叶うから。

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