容姿・経歴・その他メモ

「人の智慧が暗闇を晴らす光だとして。果たして総ての未知は暴かれるべきなんだろうか」

◆経歴

生まれは星廻町とは異なる海岸沿いの土地だが、幼い頃に大地震に被災し家族諸共津波に巻き込まれる。
彼だけは奇跡的に生還を果たし、その際から既にオーヴァードに覚醒していたという。
家族を喪い親戚をたらい回しにされ、最終的に星廻町に住む遠縁のおばあちゃんに引き取られた。
2人共に生活能力に不安があったこと、隣家同士であったことから当時から小榎田家とはもう1つの家族のような関係。

高校3年生に進級する折におばあちゃんから「私はもう長くないから、私の事は気にせずに好きな進路を選びなさい」と諭され、星廻町外の大学へ進学することを決意する。
彼の合格が決まった時、もう心残りはないとばかりにそれから数日後に彼女は亡くなったという。

4年間の大学生活を経て大学院への進学を決めた彼だったが、院生1年目の冬に突如として自主退学し星廻町と戻ってきた。
「自分にはあの場所で学ぶだけの熱意が足りなかった」と語るが、真意は解析に長けた自身の能力が自他含めあらゆる研究の結果"だけ"を齎してしまうこと、道程という在り得たはずの可能性を閉ざしてしまうことが恐ろしくなったから。

星廻町に戻ってきてからは五泉から声を掛けられたこともあり彼の研究を手伝っている。
だがあくまで助手というスタンスで、得られた結果に対して自身の主観を交えないように自戒しているらしい。

◆人物

柔和な表情と青い髪をした体格の良い青年。
穏やかな気質で、星廻町に住む子どもたちに混ざって遊んであげている姿が見受けられる。
五泉の研究の協力者兼アールラボの所属として星廻の海の調査を行っているものの進捗は芳しくないようだが、本人は特に焦る様子もなく海岸沿いを散歩するのが毎日のルーティン。

海に攫われて自身だけが生還した際にオーヴァードに覚醒していたことから、「両親の命と引き換えに能力を得たのではないか」という無根拠な自意識を抱えている。
また、単純に幼かったことも一因ではあるのだろうが、海に攫われた際に両親についての記憶がひどく朧げになっている。

能力そのものに忌避感はないが、自分の能力の本質を理解して以降は自身の能力によって事象の結末を決定付けてしまうことを極力避けている節がある。

◆能力

ソラリス・ブラッグドッグ・オルクスのトライブリード。
解析・予測・補助に特化した能力であり戦闘はからっきし。
彼の周囲にはクラゲの姿をした使い魔が漂っており、呼称は「ミズキ」。
(可視/不可視、実態のあるなしは彼の意志で切り替えられる)

ミズキの触手で触れた対象を解析することができ、対象を構成する物質や組成、保有するエネルギーなど対象にまつわる様々な要因を把握することが出来る。
生物に対してはそのポテンシャルをも測ることも可能で、戦闘においては味方に対して電気信号と化学物質による動作の補助や神経伝達を活性化を行い、長所を伸ばしたりウィークポイントを補うことで十全の能力を発揮させる、というかたちで貢献する。

セッション履歴