【本名】蒲田 英子
【年齢】15歳
【誕生日】9月14日
【血液型】AB型

ごく普通の一般家庭で生まれ育つ。両親からよく愛されていたようで、仲のいい家族として近所では有名だったらしい。
友人関係も良好で、特に『雛菊 翠嵐』という少女と仲が良かったようだ。

14歳の修学旅行にてバスジャック事件に巻き込まれる。
その際に人質として捕らえられた親友を助けようとし能力が発現。しかし能力を制御出来ず暴走。自身を含めた乗客全員を圧し潰すように無限の質量を生成してしまう。
幸いにも彼女が気を失ったことで能力の暴走が収まり、乗客は皆一命を取り留めた。

目を覚ました彼女に乗客の無事を伝えようとするも、人を殺してしまったと思い込み塞ぎ込む彼女に声は届かなかった。
一度日を改めることにした我々だが、次に尋ねたとき彼女は記憶喪失になってしまっていた。
覚えていたのは『風見 フェリシア』という名前と、彼女の内に存在する｜もう一人の自分《ルリちゃん》についてだけだった。

“風見 フェリシア”という名の人物は彼女の交友関係だけでなく、戸籍すら存在しなかった。

これは推測に過ぎないが、モルフェウスのシンドロームは魂でさえも創造することが可能らしい。
ならば“風見 フェリシア”とは、罪の意識に耐えられなかった“蒲田 英子”が生み出した新たな魂なのかもしれない。

いずれにせよ、彼女が事件のことを覚えていないというのならこれ以上余計な情報を与えるべきではないだろう。
いつか彼女が己の過去に向き合える日が来たら、その時に伝えれば良い。