容姿・経歴・その他メモ

温厚で優しいが、どことなくぼんやりとした女性。
常に支部長らしくあろうと心がけており、いたって真面目。
支部のメンバーを「家族」、自分を「母親」だと考えており、時に母性が行き過ぎることも。
「家族なら、痛みもつらさも分け合うもの」という思想のもと、支部の連携を第一に考えている。

温厚な性格の奥には、かつて亡くした娘・ナギへの強い執着心がある。
常に自らの頭にソラリスの能力で生み出した薬品を脳に流し、悲しみを麻痺させている。
その薬の力が周囲に漏れ出たものが「快楽の香気」として、周囲に漂っている。

強烈な薬品を対象の周囲に漂わせ、仲間の理性を奪う。
媛宮の薬で見られる幻覚には、すべて幼い少女の姿をした天使が現れるという。



天涯孤独の身として育った媛宮は、家族に強い憧れがあった。
ある日、恋に落ちた男性はUGN支部長であり、結婚と同時に非日常の世界を知ることになる。
やがて生まれた娘・ナギはオーヴァードであり、UGNチルドレンとして育てることになった。
力の使い方を学ぶことで、娘が幸せに生きられると思ったのだ。

ナギと出掛けたある日、偶然、2人はジャームに襲われてしまう。
まだ幼かったナギは、母親を助けるためにジャームに立ち向かい、命を落とした。
エンジェルハイロゥだったナギが最期に光に溶け、ジャーム化した姿を、媛宮は確かに「天使だ」と思ったのだ。

ナギが死んだのは自分のせいだ。
自分が訓練なんてさせなければ。一緒に出掛けなければ。オーヴァードとして生まなければ――。
その強い後悔から、媛宮はオーヴァードに覚醒した。

UGNという組織に恐れを抱きながらも、家族を失う人を一人でも減らすためにエージェントになる。
家族を、仲間を守るための執着は次第に増していき、夫はそこまでする媛宮についていけず、去って行った。
いなくなった夫の代わりに支部長に就任し、すり減っていく精神を薬でごまかしながら生き続けている。



部下たちを家族だと考えており、チルドレンたちのことも大切に思っている。
最初は、彼らが戦うことがないよう、傷つくことがないように守ろうとしていたが、脳に流し続けている薬品のせいで、思考がねじ曲がってしまった。
「強くないとすぐに死んでしまう。だから強くしてあげればいい」という考えから、味方を強化する能力を使用している。

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