190を超える長身にがっしりとした筋肉で覆われた巨体に真紅の髪に翡翠の瞳、そして顎髭を生やしているとどうみてもそうは見えないが歴とした今年16歳の高校生。

A県の一般家庭出身の一人っ子で、性格は快活でノリが良く道徳に照らし合わせた上で自分がやりたいことを貫き通すことをモットーとしており、この性格から地元では同年代には輪の中心にいて皆を引っ張る兄貴分の様な扱いを受けていた。

とある事情から入学式後に編入してきており、その高校生離れした風貌から浮いていたが幅をきかせて迷惑をかける不良グループに腹を立てた上で一人たまり場に飛び込み、絡んできた不良を真っ向から叩きのめしあっという間に不良達を舎弟に置くことに成功。

度々起る教師陣が見て見ぬ振りをする問題の抑止のために率先して舎弟を率いて自警団の様に休み時間は構内をパトロール(本人は散歩と称している)を行っているため一般生徒からは余りいい目で見られていないがカーストが低い生徒達からはむしろ何もしてくれない人よりも頼りになると度々頼りにされている。

また、過去に起きたある事件から怪異というあるかどうかハッキリしないものを苦々しく思っておりものその存在の否定のために怪異特捜班の存在を嗅ぎつけ入部している。

一般家庭の生まれで家族構成は父、母の二人で長男として生を受ける。

幼少の頃から体が大きく、身長は小学校卒業時点で160を超え中学卒業時点では既に現在の体格を得ていた。

しかし、その巨体から当初は周囲と馴染めない時期もあったが持ち前の気質と両親や数名の理解者もいたことが手伝いひねくれることもなく自分がやりたいことを貫くをモットーに人助けを率先してやっていくことで周囲と溶け込む事に成功している。

その後は順風満帆に青春を過ごしていたが、中学卒業を目前に突如として失踪し数週間後に心神喪失状態で街中を彷徨いているところを発見されるという事件が起きている。

現在は回復しているが当時は夜な夜な夢遊病のようにおぼつかない足取りで街中を出歩く、"存在しない"人物の名前を頻りに呟き探し求めるなど異様な行為を繰り返しており、それが原因で周囲からは神隠しにあっておかしくなってしまったと距離を取られ、両親も自分たちを責めて疲弊するなど様々な悪影響が発生する。

ソレもあって両親からの勧めで出身地からは離れた県の高校に編入する事となり、入学式からしばらく遅れて入学し現在に至る。

賢吾自身(以降少年Mと称す)や周囲からは既に記憶が抹消されているが、当時彼の人間関係の中には■■ ■という少女がいたことが確認されている。

彼女自身は浮世離れしたような話し方と全く表情を変えない様子から不気味がられていたが、その様子を自身と重ねた少年Mが率先してコミュニケーションを取ったことで周囲に受入れられ最低限ながらも交流が増えていった。

その正体はグレイと言う人類がイメージする宇宙人の様な見た目の存在が人間に擬態したものであり、とある事情から人間を自分たちと同じ存在に作り替える必要があったためより良い個体をサンプルに実験を始めようと人間社会に潜伏し、そこで出会った肉体的にも精神的にも良質な少年Mを被検体に選びアブダクションを行ったものと考えられる。

帰還後の行動から恐らく少年Mの体内には彼らの発する電波を受信すると操ることが出来るよう電波受信用のインプラントを埋め込んでおり、体内も弄られてしまっていることが考えられるが検査した病院のレントゲンからはそれらしいものは発見されないこと、また特殊な反応や能力の発現が未だ見受けられない事から未覚醒であると考えられている。

果たして少年Mは彼らに何をされたのかは未だに不明であるが、今後も彼に対し彼らが接触してくる事が考えられるためしばらくの間は彼の監視を続行する。

また、これらのことを行った彼女自身の存在だが実は現時点でもその正確な正体は不明であり、本当に外宇宙からやってきた未知の生命体なのかはたまた、そういう存在という私達の認識から生み出された怪異なのかは未だに確定できる要素が少なく其方方面での調査も引き続き続けていくつもりである。