彼には義理の両親と、兄弟がいる。
両親の死後、UGNエージェントの一家に預けられた紅葉は、同じ日に生まれた同性同年の若きUGN支部長と多くの時間を共にしたが、円満なコミュニケーションは依然とられていない。

「あの愚図に今すぐ真相を伝えてやることだな。面は人だろうが、心が獣であると」
──────UGN支部長・米神湊音の報告

紅葉が13歳の時、その事件は起きた。
ジャームによるショッピングモール襲撃の対処には、当時のUGNエージェントも非常に手を焼いた。
到着が遅れたUGNエージェントが最初に目にしたのは、覚醒したばかりの未成年オーヴァードが暴走したまま襲撃犯であるジャームと、避難が遅れた客のほとんどを蹂躙している様だった。

「当時はテロ事件として報道しましたが、あの光景はほとんど……大量虐殺みたいなものでしたよ」
──────とあるUGN支部長の秘めたる話


紅葉自身に事件当時の記憶はない。
気づいたとき、彼は両親と共に訪れたショッピングモールで、両腕が瓦礫に潰されていた。
強い痛みに耐えながらUGNの救助を受け、イリーガルとして保護されることになった彼は、当時の記憶を未だに思い出せずにいる。
一つ言えるのは、彼の両親を殺したのは『強大な鬼』であり、彼はその『鬼』を探し出さなければならない。

UGNに保護された後、紅葉は米神家に引き取られ、N市に引っ越すこととなった。
そこで出会ったUGNチルドレンの阿座上令とは良き友人関係を築くことに成功した。
紅葉は願う。どうかこのチルドレンには失望されず、蔑まれず、安寧の日々を過ごせるようにと。

5歳の時、知らず知らずのうちに覚醒。
力を使う機会もなかったため、13歳になるまで能力とは無縁の生活を送っていた。

先に明言しておく。紅葉は暴走すると、その間の記憶がなくなる。
彼の中にある大きなストレス要因は、「オーヴァードという存在そのもの」だ。
彼は両親をオーヴァードに殺されたと思い込んでおり、自身が仇と同じ存在であることに強い忌避感を得ている。
だが一度理性のタガが外れると、その忌避感は剥き出しの暴力となり、無差別に「オーヴァード」という存在を屠るだけの『鬼』と化す。

▼マイナー
【完全獣化】シーン中あらゆる【肉体】判定を+5個
【完全獣化】シーン中あらゆる【肉体】判定を+6個 100%
▼メジャー
(11+{DB})dx7+10　
攻撃力+16
(12+{DB})dx7+10　100%
攻撃力+18