容姿・経歴・その他メモ

一人称　ウチ
二人称　キミ、アンタ

大葉カルトの父方のイトコにあたる少女。
関西圏に住んでおり当人もどことなく関西弁っぽい喋り方をするが、生まれは関西ではない。
性格は明るく活発、自信家だがオーヴァードとして覚醒する前はもう少しおとなしい性格をしていたとかなんとか。
聖者の遺骨をベースにしたギターという不敬極まりないブツを手に戦う。

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少女の覚醒のきっかけは春日恭二の関わるある事件で遺産：聖者の遺骨に触れたことによる。
親の仕事の都合で関西へと引っ越してきたばかりの少女は引っ込み思案で、街になじめないことに悩んでいた。
だいすきなラジオを聴くことだけが彼女の数少ない楽しみだった。
そんな少女はあるとき春日恭二の計画したある事件に巻き込まれる。

放送局をジャックして特殊な波長をもつ音楽を流すことで一般市民の無意識に干渉し、秘密裏に遺産への適合者を炙り出す計画。
遺産適合の素質を偶然に持ち合わせていた少女は“声”に誘われるままに春日のもとへたどり着く。
春日から甘い言葉を受けた引っ込み思案な少女は誘いのままに遺産に触れ、適合者として覚醒した。

しかし、そこで春日恭二のプランは崩れた。

聖者の遺骨に適合した彼女は初めて、己の内なる声に気付く。
彼女の中に突如溢れだした熱い魂の奔流は、あっさりと先ほどまでの少女の答えを覆した。
「誰がアンタなんかについていくか、ボケが！！！！！！」
ただの骨のようだった遺産は彼女の叫びに呼応するように彼女と一体化しその姿を変える。
より確実にその叫びを響き渡らせるためのカタチへと。

彼女は適合した遺産の力を以てそのまま春日恭二を撃退してしまう。
かくして街には平和が訪れた―――とはならず。
「景気づけに一曲、いくで！」
文字通りタガの外れた彼女はジャックされた電波を使って、そのまま彼女の魂の乗った音楽を放送。
彼女の魂の叫びに触れた無数の人々が放送局へと誘われ、ちょっとしたでは済まない大騒ぎになってしまう。
こうして事件が明るみに出たことでUGNに保護された彼女は諸々の条件付きで本来の生活に戻ることを許され、今に至る。

遺産の影響を受け良くも悪くも自信を得た彼女は噂のシンガーソングライターとして街に溶け込めるようになったのである。


・・・ところで、UGNの研究者の首を傾げさせたのは彼女に発現したシンドロームの分類である。
レネゲイドの作用した音楽を電波に乗せて人々を操った、という事実から、
当初はハヌマーン、ブラックドッグ、オルクスあたりであろうと想定されていたが、
検査の結果彼女にはそれらのシンドロームの兆候は確認されなかった。
極端な身体能力の向上、および、肉体に吸収された遺産等の諸々の状況からキュマイラ・エグザイルシンドロームとして分類。

しかし一つの問題が研究者の頭を悩ませる。
エグザイルシンドロームを持つオーヴァードの一部は確かに他の精神に干渉する能力を有するが、
それはあくまで、肉体の一部を媒体にした場合の話であり、彼女の能力の説明はつかない。
これについては、当人曰く。
「んなツマらんこと考えんでもわかるやろ、要は“音楽もウチの一部”ってコト！」








……なお、研究者たちはイルカ等の生物に見られるエコロケーションに近しいものと結論付けた。

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