妹である神原貴美子が人ではないことを知っている。
　４歳の時、親たちはよくわからない物体を家に連れてきて、妹ができたと告げてきた。次の日見れば可愛らしい自分とよく似た赤子になっていたが、貴理栄はいまだにその時のことを夢に見る。
　自分そっくりに育つソレを最初は恐ろしいと思っていたが、「兄ちゃん兄ちゃん」と後ろをついて回り夜泣きをしては一緒に眠るその子を次第に愛おしく思うようになった。
　
　誰もいない駅のはなしの後、帰ってきた妹にオーヴァードとして覚醒した事、自分が本当は人間ではないことを知ったことを報告された。特にそれで家族間で何かが変わること（猫が家族に加わったこと以外）はなかったが、最近妹が男の友人を家に呼ぶようになったのが気になっている。

　本当の妹じゃないならいっそ自分に似ていなければよかったのに、と思う気持ちが少しだけある。

ワークス/カヴァー：UGN協力者/指定なし
シナリオロイス：【PC1】
君はUGNと協力関係にあるオーヴァードだ。
Z支部からの協力要請で館へと向かった君は、館の前でPC1と出会う。
館からはすでにレベル１ワーディングが発せられていた。
何かが起ころうとしているのだ。
君はPC1と共に館の調査を開始する。

◇PC2　RHO
公開タイミング：3人が合流して以降いつでも

あなたは鬼塚 新支部長と旧知の仲である。
依頼を受けて情報や魔術書を収集する手伝いもしていた。
UGN支部で管理されるなら安全だろう、と君は思っていたが
姿を消す直前鬼塚は言っていた。
「もしもこの世界から邪神が居なくなったとしても俺達は受け入れられることは無い。
邪神因子保持者は、それだけで世界の裏切り者だ」
Z支部から鬼塚をはじめとしたエージェントたちが戻らないと連絡を受けた君は館へ向かう。
果たして鬼塚は何のために魔術書を集めていたのだろう。