容姿・経歴・その他メモ

犬獅子家…それは古きから獣…特に犬を信仰してきた一族である。

現代ではとても犬の多い可愛らしい神社として、人気の観光スポットでもある
そんな現代犬獅子家当主…八神に子宝が恵まれる。
犬獅子 大和誕生である。


幼少期から大和は元気いっぱいの男の子であり、よく分家の大人たちと遊んでもらっており特に本家補佐役である犬獅子 魁とは1番中がよく、まるで本当の兄貴のようにしたっていた。ただ分家と本家の違いにより少なからず壁はあった…だがみんな家族同然と思えるほど全員の心は通じあっていたのだ。

犬獅子の仕事は神社の運営や各地の獣に冠したお祓いである。
神や妖怪の類を信じていない大和はこんな胡散臭いことで生きていけるのか？と疑問には思っているが実際に裕福な暮らしは出来ているので世の中そういう物なんだと考えることをやめている。


幼稚園ではそのワンパク坊主ゆえか、入園そうそうにガキ大将に上り詰め、大人たちの手に負えなに悪ガキに成長するのだが…そんな大和にも天敵は存在する。

幼馴染の綾瀬 真花の存在である

流石の大和も、惚れている幼馴染の真花の言葉には逆らえるはずもなく悪ガキの抑止力として大人達からとても頼りにされていた。

家では分家の大人達や優しい両親たちと遊び、外では馬鹿な事をやりながら真花に怒られる…そんな何気無い日常が続いていくのだが…10年後

大和が中学生に上がると同時に大事件が起こる



両親の死だ

死亡した経緯は、家族旅行中に乗っていた車が突如爆発、助手席、運転席に乗っていた両親は共に死亡、後部座席に乗っていた大和は奇跡的に助かったのである。

これに専門家は、ガソリンタンクにえぐれた跡がある事から鉄…もしくはそれに準ずるなにかに接触し摩擦で引火したのではないか…とみている。

これに当事者の大和の証言はまるで獣のような黒い影が車を引き裂いたと言っている。
鉄を切り裂く獣などいるはずもなく、この証言に精神科医は悲惨な事故により幻覚を見たのではないかと言う


この事件により大和の身の回りは大幅に変わっていく
まず、大和の立場である…現当主である両親の死亡により自動的に当主の座につかなければならなくなったのである。これにより分家の大人達の態度は完全に変わることになる。

今まで｢大和！｣と元気よく呼んでくれていた大人は若と呼び

今まで気さくにタメ口で駄べりあっていた大人は礼儀正しく敬語になり

今まで一緒に遊んでくれていた大人は｢立場的に無理ですので…｣と距離を置くようになる


そして全員共通して言う言葉(呪い)がある。
『若はもう当主なんだから遊んでばかりではなく、これからの事を考えてください！！死んだ貴方の両親に顔向けできるですか！？』



俺達の自由は…俺の自由はもう無くなった。

あれだけみんな対等な居心地の良かった犬獅子家はもう無くなった…あの家はもう俺を縛り続ける楔の家だ。だったらあの家の当主なんかなるものか…

この結果大和は非行に走り俗に言う不良になる
深夜徘徊当たり前、学校はサボりムカつくやつはぶん殴る。ただただ自由に、きままに、縛られることないことを心情に…この生き方を続けて3年、自然と大和名は街に広がり、神社に住んでいるヤバい不良というレッテルがはられることになる。

そんな中、唯一の救いがあった。幼馴染の真花である。彼女だけは、大和が当主についても昔と全く同じ対応をしてくれる人物であった。そんな真花が……救いだ。

俺を対等にはもう真花しかいない、だから……命に変えても真花は幸せにする…そう誓うのであった。

そして高校に続く…

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