容姿・経歴・その他メモ

髪：白金
肌：白人的
瞳：青

幸晴が帝王切開で生まれたとき、彼の羊水は凍てついていた。出産に関わった病院の医者と看護師、彼を産んだ女性とその家族には記憶処理が施され、彼はUGN内部の児童養護施設で育つことになった。
5歳の頃、情操教育を担当する職員が「自分がおぼえていることのなかでいちばん古いものは何か」と彼にたずねたところ、彼は「暗いところで、何度も、『いきたい』とつよくつよく思っていた」と話したという。

自身の身体と約半径1m以内の空間に存在する性質を「調整」することが得意なオーヴァード。
年齢を重ねるにつれてサラマンダーのシンドロームが弱まり、入れ替わるようにエグザイルのシンドロームが強く表出するようになってきた。
能力の性質から、主に護衛任務や戦闘後の遺体回収、ジャームの凍結収容を担う。

かつてのコードネーム『アクセサリ』は彼個人を指していたものではなく、かつて所属していたUGNチルドレンで構成された部隊『ツールボックス』の隊員を呼称したもの。
UGNエージェントの補佐部隊として、時に命の盾に、時に命の弾丸になる”神風的”小隊だったが、霧谷優吾を始めとする穏健派の台頭により解体させられた。
解体が決定した際、自らの行く先に不安を抱くアクセサリ達に声をかけて向かうべきところへ送り出してくれたのが皆月匡寅だった。
彼との出会いにより、幸晴は「自分が大切にしたいと思ったことは大切にしていいんだ」と知った。
それ以来、ちょっと頑固なお節介焼きになった。

幼い頃より厳しい現実に晒されてきたためか、精神的には非常にタフ。
幾度となく繰り返される悲しみと苦しみを「しかたがない」と受け入れつつ、それを膝を折る理由にはしない。
悲しみと苦しみの根底にはたしかに愛したひとびととの思い出があるから、彼らの生き様が無駄ではなかったことを知っているから。
戦いの果てに命尽きた仲間を可能なかぎり きれいな身体で連れて帰ることに使命感を抱いており、たとえ指一本でも欠けていたら光届かぬ深海であろうと雪深い山中であろうと迎えに行くことを信条にしている。

好きな言葉は「おやすみ」。
好きな食べ物はチーズ、かまぼこ、唐揚げ。
休みの日は街へ出てあたりをふらつくことが好き。いつか函館で百万ドルの夜景とやらを見てみたいと思っている。百万ドルの夜景といえばそれは神戸のことだと指摘されたことはまだない。
護衛任務に従事してきたため、一通りの礼儀作法は身につけている。反対に言えばそれ以外の社交技術に疎いため、関わる相手全員にやや過剰な敬語で話す。

「はじめまして、私はUGN N市支部の”宝浪者-Wonderer-”です。本日現在時刻から、あなた様の護衛を担当します。まずは……喉は渇いていませんか？　お茶をお淹れいたしましょう」

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