最近まで日本の中学校に通っていたぴかぴか新生活なドイツ人と日本人のハーフ少女。
ある事情から居城の街を飛び出し上級エージェント養成学園へ入学しに来た。

生まれは欧州のどこか、育ちはドイツ周辺の小国な実質留学生。
身元不明、出自不明の状態で戦場ど真ん中に捨てられていた所を当時の分隊長に拾われ、中途半端な覚醒をはたしていたことからそのまま育てられていくことになった。

そうして10歳頃には立派な死神として組織の構成員達と駆け抜けていたが、あるFHセルの襲撃を受けて壊滅。
200数名居たメンバーは紫織を除いて死滅し、本人は屍の山を死に物狂いで利用して生き延びた。
それでも数十度死んでは生き返りを経験し最早復活するだけの人型と化していた所をある探偵に拾われたことでその地獄からも離脱することに成功した。

そのまま日本に連れ帰られ、ゴロゴロと訳アリ集う探偵事務所の腕っ節担当として雇われ序に中学校にまで叩き込まれた。

そんな訳で、現在の正式な肩書はアングラな元ジャーム狩り・北欧からの大人びた留学生・探偵事務所の暴力の双璧、その片割れなどであったりする。

身長158㎝　紫がかった灰色の長髪を後ろでポニーテール、鮮やかな空色の瞳と小さなサファイア付きのピアス。
北欧の人間だけあって肌のメラニン色素がかなり少なくピンクっぽい白い柔肌、ぴょこぴょこ飛び跳ねた癖っ気が特徴。
結構過酷な環境育ちではあるものの身体的な成長はよろしいらしく、白兵武器を振り回すのに一切苦もなく行けるらしい。
ここ最近はサラシが標準装備らしいが...？

また服の下...特にわき腹や背中に大きな火傷のような痕が残っているが、これは襲撃してきたFHセルのリーダーによる攻撃を何度もその身で受け続けた結果。
あまりにも強大なソラリスエフェクトだった為、死と再生を繰り返してなお紫織に深々と刻まれている。

そんな色々と複雑な事情が込み入っているが本人の気質は至って普通の少女寄り、そして結構打たれ弱い。
よく話してよく笑い、良く泣くとても感情豊かで共感性の高さから探偵の依頼では時折依頼人に感情移入しすぎてしまうことも度々。
いつか用済みとして捨てられてしまうんじゃないか...と脅えて抱えていた気持ちと、自分だけ生き残ってしまったという事実から自己肯定力がくそ程低くなっており褒められてもあまり本気と捉えることができない。

死にたくないという想いと、伸ばしても届かなかった手という過去から悲しみを、身近な誰かの死を極端に恐れている。
多くの闇と悲しみを背負って、癒えない傷の痛みに泣いている。
それが、灰被りのお姫様であった。

自在に身体を変化させ、触れた武装を紫織の意のままに変形させる組み換えの側面が強いクロスブリードを持つ。
変幻自在な姿のオーヴァード。
戦闘スタイルは触れた武器を多種多様な白兵装に変化させてのテクニカルなモノ。

身体の一部を細い糸に変化させてアイテムに巻き付け一体化。
己が指先のように軽やかに動かし倒す。
なお、武装を使う際は結構雑に組み替える為整備班に頼むと滅茶苦茶怒られる...とか。