容姿・経歴・その他メモ

　永富原湯原郷支部なるうらぶれた一地方にある支部に新任したUGNエージェント。普段は支部のカバーである運送会社に勤めるトラック運転手として生活している。

　かつては十把一絡げのUGN工作員として裏方任務にあたっていた。オーヴァード能力が微弱であったためだ。彼が真の力に目覚めたのはEXレネゲイドの運搬任務中のことだった。任務中襲撃を受けてしまい、運搬トラックは大破、彼も致命傷を負った。しかしそのショックで彼はソラリスの能力に目覚め、種々の脳内麻薬の過剰分泌を引き起こして死の淵から復活し、危機を乗り越えた。
　その後、脳内麻薬過剰摂取の後遺症として記憶喪失となってしまった。一つ確かなのは、運搬していたEXレネゲイドが彼と適合したことで襲撃を退けられたことである。それは可変型搭乗兵器だった。
　彼はUGN工作員となった際、元の戸籍を抹消して新しく作り直し、元居た土地からも遠く離れていた。工作員であった頃を知っている者は少なく、記録も殆ど残っていない。記憶喪失前と後で彼の人格に変化があったのか、運搬していたEXレネゲイドが彼の今の人格に何らかの影響を与えているかどうか、彼自身含め誰も分からないままとなっている。
　
　普段の彼はあまりやる気のない昼行燈である。但し、平素の運転はオートマチックに可能なため、運転中に昼寝しようが競馬新聞を読んでいようが仕事は全く問題なくできる。評判も良好。酒も煙草も嗜むが、アルコールやニコチンその他匂い物質に至るまで摂取即分解される。
　日常に彼の求めるようなスリルはない。命懸けの闘争、意地と使命を賭けたぶつかり合い。そういったものを求めて彼は非日常的な任務に注力する。斜に構え、他人を煽る言動が多い皮肉屋だが、相手を激昂させて戦闘に持ち込みたいのでわざとそういった言動を取っている。本人曰く「俺嘘はついても隠し事はできないんですよ、すぐ全部話したくなっちゃうお喋りなんで」とのこと。
　余談だが、永富原支部支部長はちょっとぶつかるだけでも相手を自動でミンチにしてしまう能力を持っている。黒墨竹はこの支部長から命の危機を感じられることに期待してこの支部を希望したという。

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