概要

独特の感性で『人を救う』ことを定義付けているベテラン医師。
メタ的には『ヒロインと向き合うPC1及び2』を『救う（フォローする）』ことを目的とした性格付け。

過去

猫河三昧は医者の家系に産まれた。
父も母も医者であり、幼い頃から三昧自身も｜何《いず》れは医者になるものだと信じていたし、その才能があった。友人と呼べる相手は多くなかったが、彼らと共に努力するのは苦痛ではなかった。
人並みに努力し、人並みに挫折し、立ち直り……そうして三昧は医者になった。そこに感動も感慨もなく、猫河三昧としてやるべきことをやった結果というだけだった。
当然、一人の医者として壁に当たったり、悩んだりしたこともある。そして、当然それらは一人の医者として乗り越えてきた。

現在

三昧は現在、南山サナトリウムに勤めている。これは長期的治療が必要な患者と向き合うため……ではない。
彼らと真摯に向き合い、救えず、打ち拉がれる医者や看護師を支えるためだ。
これは、決して三昧が医者としての職務を蔑ろにしていることを意味しない。むしろ、その豊富な経験で多くの患者と向き合い、支えてきた。
……しかし、である。患者と向き合い、場合によっては彼らの結末を看取ること。それらは全て医者としての職務だ。
そして多くの場合、患者と真摯に向き合うことを仕事と割り切るのは難しく、ストレスになる。

病気や怪我を治療することに全力を尽くすのは当然。
患者を救うために最善を尽くすのは当然。
そして、それでも人を救えなくて当然なのが医者という仕事だ。

患者と向き合う。患者と向き合う、医者と向き合う。
猫河三昧は医者だ。そして、医者は人を救う仕事だ。
『医者になって当然』だった猫河三昧にとって、今の考え方こそが『人を救う』ということなのかもしれない。

余談だが、年齢の割りに地毛はかなり黒々としており、現在はあえて白くしている。
曰く「白髪が多いと、貫禄が出て患者さんが安心するのだよ」。

能力

全身の毛を硬化し、鋭利な針に変化させる。裏拳、頭突き、ローキックなど。
三昧の攻撃は全てが『対象に針を突き立てる』ことを目的としたものになるだろう。また、硬化させた毛を寝かせることで攻撃を無理矢理受け流すこともできる。
逆に、軟化させることで鞭のようにしならせて、遠くの敵に叩きつけることも可能。

履歴

【トレーラー】

少女にとって、生きることは戦いだ。
昨日と同じ今日を迎える為には、戦わなくてはならない。
今日と同じ明日を迎える為には、諦めてはいけない。

少女に課せられた、病気という名の運命は過酷だ。

それでも少女は戦い続けた。
明日を夢見る事を諦めなかった。

――だからなのだろう。
少女は背教者に愛された。

少女は、■■たいと願ってしまった。
それが全ての始まりだった。

ダブルクロス The 3rd Edition
「心に願いを」
――■■たいと願う事は、罪ですか？


【PC3用ハンドアウト】

　ワークス/カヴァー：医者/医者　※覚醒枠
　シナリオロイス：白雪姫症候群　推奨感情 P執着/N猜疑心

　キミは南山サナトリウムに勤務する医者だ。

　1週間前から、南山サナトリウム及び市内ではある奇妙な症状がみられるときがある。
　"突発性多眠およびそれに伴う身体衰弱"　通称"白雪姫症候群"
　発症のトリガーも、発症後の対応策も何もかもが分からない原因不明の奇病。

　今のところその症候群が直接の原因で死亡してしまったという患者は確認されていないものの、
　患者を病気から助ける医者という職業を生業とする者として、放っておくことはできない。

　キミは独自に白雪姫症候群を調べているという看護師長、大嶺香に話を聞き、
　白雪姫症候群の原因解明と解決のため、調査を進める事にした――矢先の出来事。

　PC1とPC2から患者の様子の申し送りを受けていた時、キミ達は奇妙な気配と共に意識を奪われる。
　何が起こっているかはわからないが、一刻も早く事態を解決せねば。

セッション履歴