容姿・経歴・その他メモ

高校一年生。16歳。
良くも悪くも“普通”。可もなく不可もない平均点系男子。
一人称は「俺」。

血液恐怖症で、プリントで軽く指を切っただけでめまいを起こし、貧血検査で貧血を起こして倒れるタイプ。
克服のためにB級スプラッタ映画を見漁っているがフィクションに対する耐性ばかりついてリアルの方は全く改善していない。

性格は温厚。誰とでもある程度打ち解けることはできるが、その場の空気に流されやすく少々気弱。
女子とも普通に交流できるが異性としてモテることはまずない。
バレンタインでは余ったチョコを受け取る要員。（こいつなら周りに変な噂をたてられないだろうと女子全員から思われているため）
同じクラスの少女、綾瀬真花のことがひそかに気になっているが自分から行動を起こすような勇気もなく、周囲の女子同様異性として見られてないんだろうな～と思いながら今日もぼんやりと日々を過ごしている。

家族構成は母、兄。
父は海外出張の多い仕事でほとんど一緒に過ごす時間もないまま、慶太が小学生の頃、過労が祟って急逝。
「誰よりも家族の幸せを願い、だからこそ無理を強いて己の身を削るような人だった。」
母からはそう聞かされている。

「……記憶の中での父さんは、いつもぎこちないけど嬉しそうな顔でお土産をたくさん見せてくれる人だったな。」
「俺はお土産よりももっと父さんといろんなところに遊びに行きたかったけど。」
「今思うとあれが父さんなりの愛情表現だったのかも。」

父が亡くなった後、兄が社会人として働くようになるまで母が女手一つで家庭を支えてきた。
母も兄も「自分が家族を支えたい」という気持ちから無理をしすぎてしまうところがある。
自己犠牲型の愛。血は争えないのかもしれない。

履歴

自身が乗っていたバスの爆発・炎上に巻き込まれ、重傷を負い死の淵に立たされたことでオーヴァードとしての力に目覚めることとなる。
目の前で爆ぜ、焼き尽くされていく人々。自身の四肢を、内臓を圧し潰さんと襲い掛かるバスの残骸。

あぁ。こないだ見た映画に似てるな。あれなんて題名だったっけ？

そんな現実味のない独り言とともに意識を手放そうとした瞬間。
視界に映ったのは。
綾瀬真花、彼女であった。

死にたくない。死なせたくない。

そんな想いが脳裏を過った次の瞬間。
爆発によって肉体……というより肉塊と形容した方が相応しいであろう自身の腕から突き出た骨が、焼け爛れた皮膚が悍ましい音を立てて刃のような形へと変貌していくのを目のあたりにする。

そこからの記憶は、無い。

我に返った時には燃え盛るバスの残骸を背に立ち尽くしており、変形が解かれた腕の中には綾瀬真花が抱かれていた。
僅かに残った力を振り絞り、彼女を抱えて安全な場所へと避難した後。
自身の腕が血塗れであること、足がおよそ人間のものとは思えない形状に歪んでいることに気づき失神する。


彼はエグザイルとキュマイラの力に目覚めたことで、爆ぜて潰され境界すら曖昧となった自身の骨と肉と皮膚から爪のような刃を生成し、残骸を切り刻んで脱出・救出に成功した。
戦闘態勢ではその時の姿をそのまま再現している。
肉を巻き込み極端に肥大化した骨は己の皮膚すらも食い破らんと蠢き、節々からは血が流れ落ちる。
直視すると恐怖のあまり気を失いかねないので、戦闘時は己の身体をできるだけ視界に入れないように努めなければならない。
力の制御は未熟ではあるものの、覚醒のきっかけである「綾瀬真花を助けたい」から転じて「人を守りたい」という気持ちが無自覚ながらも彼の原動力となっており、本能的に仲間を庇おうとする。

そんな彼に支部長が与えたコードネームは“紅弁慶”。
別名、カランコエ。花言葉は「あなたを守る」。

君の“それ”は、人を、善を守るために。

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