容姿・経歴・その他メモ

履歴

　名家のお嬢様であったため、幼少の頃から家柄に縛られ多数のお稽古をこなしていた。他の子供たちとも遊べない、そんな窮屈な日常に嫌気がさしていた。
　彼女が覚醒したのは6歳のときだった。ある日、弓道のお稽古からの帰路でふと自由になりたいと思った彼女は、ほんの出来心で弓を地面に叩きつけてしまった。そこまで強く叩きつけるつもりはなかったが、弓は布のケースごと真っ二つになって地面に横たわっていた。驚いた彼女が自分の手を見てみると、そこには歪に尖った白骨が覗いていた。自分はこの奇妙な手で大事な弓を壊してしまったのだろうか。両親に叱られるという恐怖に怯えながらも、自らの手で窮屈な縛りを解いてやったような気がして、高揚感に包まれていた。
　しばらくそこで茫然と立っていると、すぐにレネゲイドウイルスを探知したUGNエージェントが駆けつけ、保護してくれた。家に帰りたくなかった彼女は、逃げ込むようにUGNへ入ることを決めた。
　彼女は今UGNとして戦闘を行う際、サイコパスとも思えるような笑みを浮かべているが、それはこのときの高揚感が忘れられないためだろう。弓道は縛りから逃れたい故にUGN所属に際し辞めたが、皮肉なことに10年余経った今でも、弓道の経験が戦闘にかなり役立っている。

　尚、三枝心彩は弓道のお稽古を一緒に受けていた仲で、幼少期の数少ない親友であると同時に良きライバルであった。彼女が親元を逃げるようにして離れてからは音信が途絶えたが、今でも心彩のことを気にかけている。ちなみに彼女も心彩も弓の名手であり、全国大会で表彰されたこともある程の腕前。

　家は嫌いだが、幼いころに浸み込まれた礼儀作法や話し方、振る舞いなどは抜けていないため、戦闘時以外は一見するとただのいいところのお嬢様である。

セッション履歴