容姿・経歴・その他メモ

"幸せな家庭"とは、口が裂けても言えないような、そんな生活を送っていた。

しかし、少女が中学生になってすぐに転機は訪れた。
家に帰るのが嫌で街で良くないグループとつるんで遊んでいて、補導されそうになって逃げた路地裏。
そこで少女は"プランナー"に出会ったのだ。
彼女は路地裏に飛び込んできた少女の手を引き、いつの間にかそこから離れたいずこかへ連れて行った。


　　　　　　　　　　　　　　　「　　　　　　　　　　　？ 」


彼女になにを聞かれたのか、少女は覚えていない。首を横に振ろうとして、しかし考え直して頷いたことだけは覚えている。
彼女は少女の胸元に指を突き入れる。鼓動の音が少女の聴覚を支配する中、自分の中に何かが流れ込んでくるのが分かった。
少女に後悔はなかった。

その後少女はその場に現れたUGNのエージェントに保護され、オーヴァードとなっていることが調査の結果分かった。
"プランナー"が自らUGNへ居場所を告知していたらしく、保護された後の流れはとてもスムーズに進んだ。
そして、少女は二つ返事でチルドレンとなり、そのまま学園へ入学することになった。

巨はそれから、学園島で生活を送っていた。
学園に通う傍ら、深夜に放送していたロボットアニメにドハマりする。
娯楽の少ない学園島で既存のロボットアニメを見漁り、自分の能力で専用機を作れるのでは？と考えた。
それからの訓練には熱が入り、とうとうヴィークルモーフィングでモーフィングロボを作り出した。

巨はこれに"ヘルエムメレク"と名付け、駆り、高等部になる頃にはAランクを言い渡されるまでになった。
Rファイトでチームシュヴァリエを破り、優勝を果たした際は大きなニュースとなった。

それからは時折、UGNから課外授業として日本国内での依頼を頼まれるようになる。
そして今回、"遺物"関連の依頼が巨の元にまわってきたのだった。

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