生まれ

彼は少し裕福な家庭に生まれ、優しい両親に愛され
学業も優秀で友達も多いまさに順風満帆。
高校生の時ボランティアで孤児院のお手伝いをさせてもらう機会があり、そこで様々な過去持つ子供達と出逢う。
自分の生活では考えられないような過去を持つ子が多かったが、そんな子たちでも仲良くなると皆一様に夢を教えてくれた。
自分もそんな子供たちを見るうちに
この子達がこの先強く羽ばたいていけるように手助けできる人になりたいという夢を持つようになった。

覚醒

ボランティア最終日孤児院に向かう途中
爆発音が鳴り響くそれは孤児院の方からだった。
急いで向かうとそこには惨劇が広がっていた。
炎上した孤児院、その中で無惨に殺された子供たちの死体そしてその中心に立つ血塗れの男。
自分の中にこんな感情があるなんて知らなかった…。
それはマグマのように煮え立つ怒り
男に立ち向かおうとした瞬間自分の右腕が爆ぜる。
あまりの痛みに耐えきれず途切れそうになる意識
男に怒りそして無力な自分を呪った
何であの男は笑っている、何であの子達が死ななければならなかったんだ…。何で自分はこんなに弱いのか…
様々な怒りの中意識が途切れた、次に意識を取り戻した時目に入ったのは先程まで笑っていた男の首と血塗れの自分自身だった。

邂逅

孤児院の事件で覚醒した彼はUGNに所属する事になった。あの日暴れていた人物はジャームだったみたいだ。
UGNに所属してからはジャームを狩ることを専門に戦い続けた…。ジャームを憎み、弱い自分を呪い続けて
終わらない戦いに心身共に限界を迎えそうになっていた時あいつに出会った。

隆二との思い出

心身ともに疲弊し前線から外された彼は棗隆二とパートナーを組むことになる。
隆二は真面目なやつで仕事はもちろんだが仕事とは関係ないことでも
困ってるやつがいると自分のことを顧みず手を差し伸べるやつだった。
隆二は俺からしたらいつも輝いてみえて今の俺とは正反対に感じて正直苦手だった。
でもどんなことでもひたむきに向き合う姿勢をみていると
なぜだがほっとけなかった俺が隣で隆二を守ろう、いつの間にかそんな風に思うようになる。
だが子どもたちの命日、いつも仕事優先の俺もこの日だけは墓参りのために仕事を休んでいた。
だけどその日事件が発生。隆二はその日・・・死んだ。

現在

今は任務を完全に休むことはできないが
主に後任の育成などを主な活動としている。
彼はあの日から誰かと距離を縮めるの畏れている。
失うことは辛いことだから。

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