概説

落ち着いた雰囲気の女性。人当たりも柔らかく、誰に対しても平等に接する。
しかし自分のことに関しては、無頓着だったり自虐的な面がやや目立つ。
趣味はボランティア活動と資格取得。休日は地域のゴミ拾いをするか、自宅にこもって勉強をしている。
運が絡むものごとが嫌いで、朝の星座占いなども極力見ない。

好きなもの　他人の笑顔、努力、平等
嫌いなもの　お金、幸運、不平等、自分

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天利みゆきは、一般的な家庭に生まれた。サラリーマンの父と保育士の母。親戚同志の仲もよく、盆正月は祖父母の家にみんなで集まるのが習慣だった。ただ、彼女が生まれた日から徐々にそれは変わっていった。
気まぐれに母が買ってきた宝くじで、大当たりが出た。父が起業した会社の同業他社が、なんらかの理由で軒並み業績を落とした。両親が投資していた会社が急激に業績を上げ始めた。
そんな幸運が立て続けに起き、天利家はどんどん裕福になっていった。しかし、過ぎた幸運は周囲との溝を生むことになる。

彼女が高校生になった年のお盆、仲の良かった従兄弟の両親が彼女の親と口論になった。
口論は徐々にヒートアップし、とうとう暴力沙汰になろうとしたとき、従兄弟の両親は死んでしまった。
それは不幸な偶然の積み重ねだった。一つ一つのちいさな不運が重なった結果。
しかし、天利みゆきはその時に理解した。この殺人は自分の力が原因なのだと。そして、仲の良かった従兄弟もそれに気づいたのか、彼女のことを化け物を見るかのような目で見ていた。

今回の事件が目に止まったのか、天利みゆきはUGNに保護されることになる。
精神的にも参っていた彼女を立ち直らせたのは、テレーズからの叱責だった。
その後、UGNで訓練を受けた後、彼女は大学に進学。卒業後、エージェントとして活動しながら、表向きは図書館司書として日々を過ごしている。

あの日以来、従兄弟とは逢っていない。いつか誇れる自分になって、彼女に謝り仲直りすることが天利みゆきの今の夢だ。

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