ハイローラーとはハイリスク・ハイリターンな賭け事をする者などの意味がある。本人は勝てる勝負しかないと常日頃から言っているが、彼はどんなに不利でも理不尽でも、決して降りることはしない…負けると分かっていても。

戦闘スタイルは冷気を重力で集めて作成した斧を的に向かって射出する。攻撃の威力にムラっけがあるのは彼がギャンブラーだからだろうか？
なぜ攻撃が斧なのか、サラマンダーでありながら炎系統の能力が使えないのは彼の経歴を考えると想像に難くない。これは彼の｜戒め《罪と罰》なのだろう。

LCネタ第三段
元ネタはフョードル・ドストエフスキーの罪と罰のラスコーリニコフが元ネタのLCの囚人ロジオンである。
ギャンブラー、仲間のためにした罪と罰、斧を投げる。参考にしたのはそんなところである。ギャンブラーというワークスが存在しないため一番近しい（精神持ちで）アーティストにした。あと、データ的には炎のエフェクトを使用しているが描写は全部氷系で統一するつもりである、元ネタ的にも。

元孤児院出身のギャンブラー。幼少時代は貧乏な家庭が口減らしをするために子供を預けていた孤児院で育てられた。貧しく、毎日が大変であったが、先生と子どもたちと暖房の付かない部屋の中、皆で寄せ集まってご飯を食べれればそれで幸せだった。
彼が大きくなり、孤児院の手伝いをし始める用になったころ、見晴らしのいい場所に建てられていた立地に目をつけた地上げ屋がこの土地の略奪を試み始める。法外な借金を言葉巧みに院長に借りさせ、それが返済できなければこの土地から即刻立ち退かなくてはいけなくなった。期限はその年のクリスマスイブの日だった。
陽史は激怒し、その地上げ屋のオフィスに侵入し金庫から金を盗み出し、それを返済にあてようと考えた。今思えば無謀で幼稚な考えだが、あのときの陽史はただ、大好きな孤児院を守るのに必死だった。
金庫の番号は分からなかったため、孤児院の伐採用の斧を持っていき事務所に侵入した。事前の調べでこの時間人がいないことを確認しいざ侵入、大きな音を立ててしまうが金さえ奪えばバレる前に逃げられると思っていた陽史が事務所に入ると、そこには事務所のボスが一人で帳簿の整理をしていた。陽史を見つけた所長は陽史に飛びついてきた。そして、身を守るためにおのを振り上げた陽史は…その所長を殺してしまう。その後は本人もよく覚えておらず、一目散に逃げ出してしまったようだ。クリスマスイブの前の日であった…。
次の日、夜まで帰る気になれなかった陽史がとぼとぼとした足取りで孤児院に帰るとそこは地獄絵図であった。友の、先生の、死体、血痕、臓物…体の震えが止まらないのは、凍るような気温のせいだろうか、それとも内なる能力の予兆だろうか、自分の罪への罰に打ちひしがれているだろうか？今思えばそれが彼の覚醒の瞬間だったのだろう。地上げ屋は所長を殺されたことを警察には通報せずに犯人への見せしめとしてそれ以外の全部を奪っていった。
それから、陽史は金に執着した、あのとき自分に金があればこんな事になっていなかったのに。
そして、金持ち全般への憎悪を持った、アイツラは自分が持っている分以上に持っていない者から取り上げる。
それにより、今の彼が出来上がる。
「自由に生きる」（思想）
「」（宗教）
「」（信仰）
「」（価値観）

あのクリスマスの一件後、彼は過去を少し克服しつつある。もちろんすべての氷が溶け切った訳では無いが、それでも少しずつ溶け始めているのは間違いない。彼は今『過去に縛られず今を生きる』ことを始めている。
過去は決して引きずるものではなく、背負うものだから・・・・
生まれて初めてのクリスマスプレゼントは文字通り大切なたからものであり、あの青い手袋のおかげで少しだけ冬が好きになった。