ゆとシートⅡ for DX3rd - ゆと工公式鯖

五十嵐 愛 - ゆとシートⅡ for DX3rd - ゆと工公式鯖

博愛主義者(あまとう)五十嵐 愛(いがらし めぐみ)

プレイヤー:やの

確かに俺は甘党だが一つだけ許せない甘さがある。自分への甘さだ」

年齢
17
性別
星座
乙女座
身長
178
体重
76.9kg
血液型
A型
ワークス
番長連D
カヴァー
高校生
ブリード
クロスブリード
シンドローム
ノイマン
ハヌマーン
HP最大値
26
常備化ポイント
8
財産ポイント
5
行動値
+15=21
戦闘移動
26
全力移動
52

経験点

消費
+222
未使用
0
フルスクラッチ作成

ライフパス

出自 金には飢えたが愛には満ちた。
貧乏
経験
人助け
邂逅/欲望
慕情
覚醒 侵蝕値
18
衝動 侵蝕値
妄想 14
その他の修正4
侵蝕率基本値36

能力値

肉体1 感覚1 精神4 社会3
シンドローム0+1 シンドローム0+1 シンドローム3+1 シンドローム1+1
ワークス ワークス ワークス ワークス1
成長 成長 成長 成長
その他修正 その他修正 その他修正 その他修正
白兵 射撃 RC 交渉6
回避 知覚 意志 調達1
情報:アカデミア3
情報:噂話2

ロイス

関係 名前 感情(Posi/Nega) 属性 状態
Dロイス フェイスダウン

エフェクト

種別名称LVタイミング技能難易度対象射程侵蝕値制限
リザレクト 1 オートアクション 自動成功 自身 至近 効果参照
(Lv)D点HP回復、侵蝕値上昇
ワーディング 1 オートアクション 自動成功 シーン 視界 0
非オーヴァードをエキストラ化
コンセントレイト:ハヌマーン 2 メジャーアクション 2
C値-Lv
マシラの如く 3 メジャーアクション シンドローム 対決 単体 5 80%
攻撃力+「Lv*10」 ダイス-10個 シナ1
妨害排除 1 オートアクション 自動成功 単体 至近 3
ダイス減少無効 シナリオLv回
援護の風 4 オートアクション 自動成功 単体 視界 1
ダイス+Lv個
ウィンドブレス 3 オートアクション 自動成功 単体 視界 2 リミット
援護の風の直前に使用 達成値+《Lv*3》
言葉の刃 1 メジャーアクション 〈交渉〉 対決 単体 視界 2
攻撃力+Lv 装甲無視
風の渡し手 2 メジャーアクション 〈交渉〉 3
対象を「LV+1」体に変更 シーン1回
限界突破 1 セットアッププロセス 自動成功 自身 至近 3 80%
ラウンド一回を二回使用 シナリオLv回
先手必勝 5 常時 自動成功 自身 至近
【行動値】+Lv*3
子羊の歌 3 オートアクション 自動成功 単体 視界 4 100%
対象へHPダメージが適用される直前に使用 そのダメージを自身に適用
封じ手 1 メジャーアクション 〈交渉〉 対決 単体 視界 3
対象にBS「重圧」を付与
真実の軍略 3 オートアクション 自動成功 単体 視界 5 妄想、120%
対象のダイスを∓「Lv*3」個 ラウンド1回 シナリオ3回 使用した場合、次の自身の判定のダイス--5個
フェイスダウン 1 メジャーアクション 〈交渉〉 対決 シーン(選択) 視界 5 Dロイス
真偽感知 1
フェイタルヒット 3 オートアクション 自動成功 自身 至近 4 100%
ダメージロール直前に使用。ダメージを+LvD
勝利の女神 5 オートアクション 自動成功 単体 視界 4 100%
達成値+「Lv×3」
カバーディフェンス 1 オートアクション 自動成功 自身 至近 2
カバーリングを行う。

コンボ

マロングラッセ

組み合わせ
コンセントレイト:ハヌマーンマシラの如く言葉の刃風の渡し手
タイミング
メジャーアクション
技能
交渉
難易度
対決
対象
シーン(選択)
射程
視界
侵蝕値
12
条件
ダイス
C値
達成値修正
攻撃力
100%未満
3
6
100%以上
3
6

一般アイテム常備化経験点種別技能解説
Cランク1 0 0 指定【援護の風】 
応急手当キット 3

経験点計算

能力値 技能 エフェクト アイテム メモリー 使用総計 未使用/合計
0 10 342 0 0 352 0/352
侵蝕率効果表

現在侵蝕率:

「せっかくの青春だ、楽しもうぜ?」

 五十嵐愛、17歳。番長連六番隊、【愛の巣】の番長を務めるアカデミア三年生徒。また超がつくほどの甘党。
 常に傍らに女性を侍らせヘラヘラとしており、また他の番長達と違って腕っぷしも強くはないため時折番長としての素質を疑われるが、彼の真価はその巧みな交渉術と人心掌握術にある。
 高度なレネゲイドコントロール技術により相手の深層心理を読み取り心を解きほぐすことを得意としている。元々彼自身交渉による解決を好むきらいがあり、自身の隊の人間には極力暴力を避けるように命じてある。ただ隊の人間があまりにも命令に忠実なため問題解決のために現地へ赴いた隊員がエフェクトも使わず敗北することも少なくない。ただしそうして何もできずに倒れた彼らを五十嵐が責めることは無い。彼らは何もできなかったのでは無い。彼らは確かに、「非暴力」を唱える五十嵐の意思を貫き通したのだ。
「よくやった。なんて甘い奴だ、愛してるぞ!」

「もうちょっと甘くいこうぜ?肩の力抜いてよ」

 彼の校内での素行はしばしば生徒会や風紀委員、教員たちの間で物議を醸している。まず何よりも目に余るのは女癖の悪さ。移動の際は基本的に傍らに隊の女性を置き、特に鬼道神羅(きどうしんら)と姫乃愛(ひめのまな)を連れている姿がよく見かけられる。人目を気にせずベタベタとボディタッチに勤しみ所かまわず接吻をする始末。挙句の果てには無断で胸に入れ墨を掘り、普通に考えれば退学まで王手がかかる勢いだが、厄介なのが彼の率いる六番隊の存在。

「甘さは弱さなんかじゃねぇ。優しさだ」

 彼の率いる六番隊、その構成員はほぼ全員が狂信と言って差し支えないレベルで五十嵐に忠誠を誓っている。その理由は至って単純、彼によって学校生活が一転したからだ。もう少し付け加えるならばほとんどがいじめの対象だったり自信を喪失した生徒達である。五十嵐の能力として他人への気遣いもその一つに挙げられる。何度撥ね退けられてもしつこく追い回し、最後には根負けして生徒側が弱みを吐露すれば、そこからは五十嵐の手腕の見せ所である。結果として先日まで下を向いていた生徒が前を向き歩き出し、六番隊の門戸を叩くのである。
 そんな教信者の集団、六番隊。来るもの拒まずな五十嵐の性格の為他の隊とは比較にならない程大規模になり、校内の治安維持に少なくない影響を及ぼしている。また前述した通り五十嵐の精神の下「非暴力」による鎮圧化を図るため六番隊そのものの評判は悪くない。ただ困ったことに彼らが口に揃えて言うことには、

「五十嵐さんがいなくなるなら俺(私)も去る」

 教員達も頭を抱えて彼の扱いに困っているが、話の聞き分け自体は悪くなく、一旦は保留と言う形で放置されている。彼はそんな事も露知らずいつも通り女生徒の体に抱かれているのだが……

五十嵐の過去

 彼は元々、今ほど強気な生徒でも無く、五十嵐が番長として保護している生徒たちのように、いじめの被害者であった。そんな彼を助けてくれたのが当時の六番隊の番長であった木梨葵。ささくれだった彼の心をほぐし保護、その後六番隊に加入させ今の五十嵐へと成長することとなる。恩人である木梨はとうにアカデミアを卒業し本土のUGN支部に配属されており、五十嵐は彼の遺志を継ぎ生徒たちに救いの手を差し伸べている。

 ちなみに、女癖は元かららしい。

アカデミアに来た経緯

 彼は元々オーヴァードに何ら関わりも無い一般家庭の一人息子であった。実家はあまり裕福とは言えず中卒で家業を継ぐことになっていたが、ある時道を飛び出した子供を庇い全身を複雑骨折。死の淵を彷徨い三途の川に片足を突っ込んだが、それがきっかけでオーヴァードに覚醒。死んだと思われた彼がベッドから起き上がり両親が咽び泣き当の本人が困惑する中UGN関係者が病室へと押しかけてきた。
 頭の整理も追いつかないまま五十嵐一家に事情を説明するUGN。最初は彼らを訝しんでいた五十嵐一家も目の前でパフォーマンスのように披露される謎の超常現象を見て耳を傾けないわけにはいかなかった。その後五十嵐に、オーヴァードとしての能力行使の指南も兼ねてUGNへの勧誘を行うが、家庭の事情を理由に断る彼に、ならばと一つの提案を行う。

 「ここより遥か遠く、太平洋上のある孤島に君のように力を持つ者達、オーヴァードと一般人の共生を目的とした学園島がある。そこならば危険にさらされることも無くオーヴァードとしての力の制御も学ぶことが出来る。学費は気にしなくていい。一つの研究施設のようなもので、悪い言い方にはなるがそこに住む人たちは一種の被検体、治験のようなものだ。在住してくれると言うのなら不自由無い生活を確約しよう。もちろんご家族も一緒だ。悪い話では無いと思う」

 その、どこから聞いても怪しい話に乗る五十嵐。こうしてUGN協力の下アカデミアに入学した五十嵐であった。

六番隊のメンバー

 六番隊には多くのCランクを筆頭に幅広いシンドロームの生徒が所属している。ここではメンバーの内実力者としても知られる数名の隊員を紹介する。

三年生

神々廻正義(ししべまさよし)

 アカデミア三年生、Bランク:サポーター神々廻正義(ししべまさよし)。シンドロームはノイマン、ハヌマーン、ソラリスのトライ。状況を的確に判断し指示を出すとともに活性作用を持つ化学物質を散布しつつ言葉による扇動を用いて士気を高める司令塔としての役割を担う。
 五十嵐とは一年生の頃から同じクラスではあったが実際に交友を持ち始めたのは一年後期。五十嵐が六番隊に加入し勢いづいてきたころに、後ろめたさを感じつつ五十嵐に尋ねる神々廻。

 「生徒会でありながら君へのいじめを見て見ぬふりをした。恨んでいないのか」

 それに対して彼が答えることには、

 「お前はいじめに参加しなかったじゃねぇか。それだけで俺は"人間"に絶望せずに済んだ。お前の"何もしない"という行動は決して無駄じゃなかった。そしてお前は今こうして恐怖を感じながらも想いを吐露した。──届いてたぜ、お前の愛は。ありがとよ」

 彼の言葉に感銘を受けた神々廻はその後生徒会を辞任、彼の下で己を磨いている。

https://yutorize.2-d.jp/ytsheet/dx3rd/?id=mDxUvP

色即是空(しきそくぜくう)

 アカデミア三年生、Bランク:ディフェンダー色即是空(しきそくぜくう)。シンドロームはバロール、ブラックドッグのクロス。電磁障壁と高重力場による結界で味方を庇いつつ時間操作により相手の行動を遅くしたり味方を超加速したりする。
 五十嵐と出会ったのは、ちょうど彼が六番隊に入った直後。彼よりも先に六番隊に加入していたが入隊までの事の経緯は五十嵐と同様。彼女の場合は生まれつきのアルビノ体質が原因であった。
 その後は五十嵐と同じく弱者を救うべく行動しようと試みるも、元来の引っ込み思案が直ることも無く、対照的にメキメキと頭角を現す五十嵐に番長の面影を重ねることに。

 五十嵐が番長になってからは、自身から積極的に弱者に働きかけられないというならせめて五十嵐の力になろうと、彼の盾として日夜職務に励んでいる。

https://yutorize.2-d.jp/ytsheet/dx3rd/?id=EVMIgr

二年生

鬼道神羅(きどうしんら)

 アカデミア二年生、A+ランク:アタッカー鬼道神羅(きどうしんら)。ピュアキュマイラであり獣化形態のモデルはモンハナシャコ。あの小柄な肉体から放たれるピストルと同等の威力を持つといわれるモンハナシャコのパンチを人間大で放ち、あらゆるものを粉砕する。

 元々力に溺れなりふり構わず決闘を挑んでいたが、その理由は純粋に女の子として生きたいという秘めた思いから目を背けるため。生まれつき女性離れしたガタイの良い体のせいで初等部、中等部といじめの対象になっていたが、高等部で生まれ変わろうと自身の振る舞いを一新、力強い一人のオーヴァードとして豪快な生き様を周囲に見せつけ過去と決別したつもりだったが、五十嵐に秘めたる想いを見破られ問い詰められる。

 苛立ち焦り、自身より何倍も力の劣る目の前の男に拳を振るい、遂に膝を折り泣き崩れるがそんな彼女を抱擁する五十嵐に、生まれて初めて恋に落ちてしまう。
 翌日から五十嵐に付きまとうように行動を共にするが先の戦いで自身が五十嵐につけてしまった左胸の消えない傷が気になり、彼自身は気にするなと言うが、素直に受け入れるわけもなく顔を曇らせてしまう。

 そんな翌日のことだった。なにやら廊下が騒がしい。廊下に出ればモーセの如く人の波を割り中央を堂々と歩く五十嵐の姿。ただいつも明らかに異なるのは、彼が上裸だということと、胸に刻まれた傷を覆い隠すように掘られた「愛」という真っ赤な入れ墨。

 「おぅ、神羅。んんんん??どうしたぁ~~~?そんなに不思議そうな目ぇしてよぉ~~~、あぁ、これかぁ?いいか~~~神羅ぁ、この傷はなぁ、俺とお前にできた初めての繋がりだ。それから目を背けるなんてよぉ~~~、そりゃぁお前悲しいことだぜ?これは俺とお前の思い出だろぉ??ふれてみな~~?……ほら、あったけぇだろ?これが『愛』だ」

https://yutorize.2-d.jp/ytsheet/dx3rd/?id=sHCOzc

姫乃愛(ひめのまな)

 アカデミア二年生、Bランク:アタッカー姫乃愛(ひめのまな)。シンドロームはバロールとエンジェルハイロウのクロス。眼球に宿したレネゲイドビーイングを用い、魔眼から放たれる重力波で相手を押しつぶしつつ本体は光を屈折させて身を隠す。

 成績優秀、容姿端麗、非の打ち所の無い彼女に石が投げられた理由は彼女の旧名にある。
 姫乃王女(ひめのプリセンス)、所謂キラキラネームである。年齢が上がるにつれクラスから段々と浮いていき、昔の明るい雰囲気はどこへ行ったやら、すっかり根暗で無口な女子へと変貌してしまった。
 もちろん彼女自身親に抗議しなかったわけでは無いが、一度両親に激高され、以降強く出ることが出来ず、家では「良い子」を振舞うように。

 そんな折、自身の前に現れた、妙に絡んでくる初対面の男。にも拘らず何故か自分の名前を知っている。何故かと尋ねれば、自分のような……良い、女性は放っておかない主義らしい。お近づきになりたくて色々リサーチしただとか。
 こういう男は元来あまり得意なはずでは無かったのだが、親や教師以外の誰かと話すのが久方ぶりだったためか、妙に饒舌になってしまう。話も盛り上がってきたところで一息つき、彼が唐突に口にする。

「嫌か?その名前」

 表情が凍り付き、血が流れんばかりに唇をかみしめる姫乃。
──当然でしょ、子供の名前を何だと思ってるの。成績が良いと褒めてくれて、三者面談の時も褒めてくれて、私のこと愛してくれてると思ってた。違った、私はあの人たちのおもちゃだった。言うことを聞く従順な。愛も何もない。……死にたい。


「姫乃愛(ひめのまな)」

 俯いてむせび泣く彼女の隣で唐突に、そう口走る五十嵐。不思議そうに見上げると笑みを浮かべて口を開く。

「お前の名前だ。嫌か?『愛』って書いて、マナ、だ。愛がほしいなら俺がいくらでも注いでやる。だからお前も俺に愛をくれ。こんな良い女ほっとく手はねぇ。……んん?マナの意味ぃ?そりゃおめぇ~~~~……

───本当の名前って意味だ。

https://yutorize.2-d.jp/ytsheet/dx3rd/?id=94CfOr

一年生

明石晃(あかいしあきら)

 アカデミア一年生、Cランク:アタッカー。シンドロームはモルフェウス、ハヌマーン。
 金属バットと硬球を作成し、バットで球を打ち相手にぶつけて攻撃する。ハヌマーンの能力による超加速を伴いCランクと言えど侮れないほどの威力を有する。

 初めて五十嵐と出会ったのは中学三年生の頃。
 当時の彼の日課は、所属していたソフト部での練習が終わった後帰路につき、夜も更けた家の近くの空き地でブロック塀に向かって壁当てをすることだった。何故そんなことをしていたのかと言えばひとえに自主練、というわけでも無く、幼いころ父親とこの空き地で交わしたキャッチボールの感覚が忘れられないため。

 毒親ではない。両親が自分を愛しているのは重々に理解できる。だから「お前も立派なUGNエージェントになるんだ」って言われた時、野球選手になりたい、なんていうことが出来るはずも無い。未練が無いと言えば嘘になるが、我儘を言って両親を困らせてはいけない。それでもまた、あの頃みたいにキャッチボールをしてみたいものだとため息を吐きながら。ボールを投げるが手を滑らせ兵を越えて道に逸れてしまう。慌てて道路に出ようとするが、唐突にボールが投げ返される。

「良い球だ。ほら、来い!明石!」

 よろめきつつボールを受け取ると、視線の先に少々奇抜な見た目の、恐らく制服の刺繡からして高等部。困惑しつつ、しかしこの投げ返された感覚がどこか懐かしく、ちょっとだけと思ってもう一度ボールを投げると、「ナイスボール!」と言う男の姿が思い出の中の父と重なってしまった。だから、もう一度だけ、もう一度だけ。月が頭の上まで昇るのも忘れて、もう一度だけ。

「…すんません、ちょっといいっすか?」

 そうしてルーティンに五十嵐とのキャッチボールが組み込まれてしばらくした頃、自身の悩みを思い切って口にしてみる。割り切ったはずなのに、一度吐露すると存外漏れ出てくるものだと言葉が止まらない。あらかたまくし立てた後に、俯き座ったまま雑草を何とは無しにこねくり回す。

「なんで親に直接言わない」
「だって、迷惑かかっちまうし…エージェントも悪くないかなって。親孝行、的な」

「親を愛してるんだな」

 満足そうににやりと口角を上げてこちらを見つめる五十嵐。そりゃまぁ、と答えれば、だったら直さら親に言ってみろと背中を叩く。──『愛』ってのは、『心』を『受』けとめる、と書く。心を伝えることを恐れちゃお前と親の間に愛情は無い。親の愛を信じて見ろ。自慢の親の、愛する子だろ?お前は。


 後日、頭を下げ感謝を述べる明石の顔色が特段良く見えたのは、決して間違いではないのだろう。
 高等部入学後は五十嵐の独断により異例の速さで一年部総長に任命されている。

https://yutorize.2-d.jp/ytsheet/dx3rd/?id=92OC0t

葛原佳(かさはらけい)

 アカデミア一年生、B+ランク:スペシャリスト。シンドロームはキュマイラ、ソラリス、ノイマン。
 獣化形態のモデルはコモドオオトカゲ。獣化由来の発達した感覚器官を用いての索敵から、強靭な鱗や鉤爪、尾や牙を用いての肉弾戦まで幅広く活躍し、物理攻撃が有効でない相手には体内毒を用いて肉体の内部破壊を行うなどあらゆる局面で活躍できる。またソラリスの化学物質やノイマンの戦況判断による支援など、良く言えば非の打ち所の無い、悪く言えばどこか器用貧乏な優等生である。

 ある時、とぼかす必要もないので大雑把に日にちを言うならば中学三年生の夏、彼は同じクラスの女子に告白した。そして見事に散った。あちらからも良く話しかけてくれるし、感触も悪く無いと思ったのだが、彼女が言うには、友達としては好きだけど異性としては見れない、とのことだった。

 ガックシと肩を落として仕方ないと、これからも友達としてヨロシクした後何事も無く──は不可能だったが、なんとか学業に復帰する葛原。そんな折、放課後に忘れ物に気付いて教室に戻りかけた時、なにやら室内からコソコソ話が聞こえてくるから悪いと思いながらも気になって耳を傾けてみるのだが、どうやら自身の失恋話は女子の間ですでに話題になっているらしい。微妙な顔をしてそのまま聞き耳を立てていると、話は次第に『どうして振ったのか』という話題になり、唾を飲み込んで彼女の返答を待つ。

「女の子みたい。男らしくない。というか、正直言って獣化形態がキモイ、トカゲって」



……体育座りでスンスンとすすり泣く声が裏路地に響き渡る。女の子みたいと言われたばかりなのに、女々しく涙を流す自分がもっと嫌になる。なんだよなんだよぅ、そんなこと思ってたのかよォ、仕方ないじゃん。目元をこすっていると自身に影がかかる。

「どうした中坊。んなとこで泣きじゃくって、女にでも振られたか?」
「ちょっと愛ちゃん。デリカシーないんじゃない?」

 顔を上げると身長170後半はあろうかという男性──を優に超える女性。驚いて反射的に立ち上がると、体についた土を優しく払われ、ハンカチを渡される。感謝を口にしつつ涙を拭きとると、今更になって二人が高等部の人間だと気づく。緊張しつつもじもじしていると何があったか問い詰められ、誰かに言いたかったものだから、事のあらましを話すと再び涙がこぼれ出る。

「自分の"漢"のために泣ける、お前は十分漢だぜ」

背中をさすり、その場を立ち去る五十嵐。瞬きを繰り返し呆けていると、彼らが視界から消えたところでハンカチを返し忘れたことを思い出し叫んでしまう。後日、漢を磨きたいと言って頭を下げる葛原を、【愛の巣】が拒むことは無かったのだろう。



 ちなみに、自分の方が先に番長連に所属していたのにと、自分を差し置いて一年部総長に任命された明石に嫉妬中。

https://yutorize.2-d.jp/ytsheet/dx3rd/?id=OqBuXy

セッション履歴

No. 日付 タイトル 経験点 GM 参加者
フルスクラッチ作成 2
1 1/30 アカデミア5 1話 31 池田 矢野安田福森青木
2 3/27 アカデミア5 2話 34 青木 矢野安田福森池田
3 アカデミア5 3話 31 安田 矢野池田福森青木
4 アカデミア5 4話 50 矢野 池田安田福森青木
5 アカデミア5 5話 33 福森 矢野池田安田青木
6 アカデミア5 5.5話 41 池田 矢野安田福森青木

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