憂星とは家が近かったこともあり、幼いころからよく遊んでいた。
いつものように公園で2人で遊んでいたところ、突然鬼のような異形の怪物に誘拐されてしまった。
憂星と一緒に泣きながら震えていたところ、UGNを名乗る青年に助け出された。
恐怖や安心感からか助け出された後のことや、助けてくれた青年の顔も思い出せないが、日曜日の朝に兄弟姉妹と一緒に見ていたような「ヒーロー」だと思ったことは覚えている。
それは憂星も同じだったようで、UGN で活躍するヒーローになることが2人共通の夢となった。
その後、定期健診と称してUGN傘下の病院でメンタルケアや身体検査を受けたところ、レネゲイドウイルスの適性があると判定され、UGNにチルドレンとして所属することになった。

訓練を重ね、実践に出ることができるくらいまでの実力となったころ、同じくUGNチルドレンとして活動していた憂星とともに裏切者を精査・処分する部隊に配属された。
当初はやりがいを持って任務にあたっていたが、ある日「処分対象」とされたエージェントを手にかけた際、最期に「自分は無実だ、何もしていない。ただUGNにとって都合の悪いことを知ったから消されるのだ」と言っていたことが気にかかるようになった。
自分が所属する部隊の意義、ひいてはUGNの正義とは何なのかがわからなくなり、UGNからの脱走を考えるようになった。
憂星にも自分の考えをすべて話し、一緒に脱走しようともちかけたが、断られてしまった。
そのため仕方なく、自分一人でUGNから脱走し、成功した。

UGN脱走後、憂星やUGNに自宅を知られているため、自分が帰ると家族を危険にさらしてしまうと考えたことから、家から離れた公園や図書館などで過ごしていた。
ひょんなきっかけで楊宣生明から抵抗組織『アトランティス』に入らないか、と声をかけてもらい、現在は『アトランティス』で活動しながら日常生活も送っている。
憂星と同じ学校ということもあり、学校に行くとUGNに捕捉される可能性があるため、楊宣生明や三色奏良に勉強を教えてもらっている。

今でも「ヒーローになりたい」という夢は変わっていないが、ヒーローとは何なのかがわからなくなってしまっている。
取り敢えずは、自分を拾ってくれた『アトランティス』の役に立つのがヒーローだ、と考え、活動協力やオーヴァードとしての研鑽を積んでいる。

憂星とともに『アトランティス』に所属し、活動を続けている。
もうUGNから追われてはおらず、またその力を買われていることから、要請があればUGNからの依頼を受けることもある。