"快刀乱麻"嵐山　満(あらしやま　みちる)

年齢：11(享年)
性別：女
身長：152cm
体重：42kg

ワークス　　：UGNチルドレン
カヴァー　　：UGNチルドレン
シンドローム：モルフェウス

エフェクト

《インフィニティウェポン》《レインフォース》《パーフェクトコントロール》
《カスタマイズ》《咎人の剣》《水晶の剣》《創造主の業》
《成分分析》《万能器具》《折り畳み》　etc...

概要

「行こうよさっちゃん！　モジモジしてたらラッキーが逃げて行っちゃうよ？」
「さっちゃんは私の姉妹なんだからサイキョーだって。みんながサイキョーって言ってくれる私が言うんだから間違いないって！」

朔の双子の姉妹。故人。
2人共々UGNに引き取られて以降は、瞬く間にそのオーヴァードとしての才能を開花させる。
かつての任務の最中、朔を逃して殿を務めるも消耗戦の末戦死。
別れ際に託したビーズのブレスレット(2人のペアルックだったもの)は、朔の戦闘時に刀の柄と鞘に形状変化し、彼女の武装として今でも愛用されている。

当時落ちこぼれていた朔の才能を最期まで信じていた彼女の努力の理解者であり強い味方。
「サイキョーなら一人じゃなくて二人でなりたい」「二人でサイキョーになる」と常日頃公言しており、誰よりも朔の躍進や成長を信じてくれていた。

因みに彼女は案の定教え下手だったのだが、下手なりに朔の自主練やスパーリングには毎日付き合ってくれていた。
(手加減する器用さはないので実践練習では何度もボコボコにしていたとか)

性格

活動的で天真爛漫。
素直な感覚派、迷ったら前進を選ぶポジティブシンキング。
じっとしているとそわそわして、朔を含む気の置けない相手が近くにいないとあっという間に人恋しくなる寂しがり屋。
彼女の性質なのかあまり深く考え込まない。素直であるが故に非常に騙されやすく、慎重な聞き上手の朔にしばしばフォローしてもらう。
一方で表裏の無い純真な振る舞いはウケが良く、その愛嬌や社交性で孤立しがちな朔と周囲のクッション役を務めてくれていた。

能力名:不朽錬成

モルフェウスシンドロームとして、高い精度の錬成を行えるRCの資質があった。
それ以上に、彼女の先天的なもう一つの才能として物質構造に関する理解力の高さがある。
この能力を活かして生み出される武装は極めて頑丈で、物理的な衝撃に対して高い耐性を持つ。
知識の少なさを鋭い直感と自由(いいかげん)な発想力で補ってあまりある白兵戦の強さを誇り、全盛期では年長のチルドレンやエージェントを差し置いて、当時所属していた支部最強とまで言われる戦闘センスを持っていた。

ついたコードネームは快刀乱麻。カタに囚われない彼女の性格同様、常識はずれの変形によって決して相手を逃さない変幻自在の一太刀が由来となって付けられたものである。

最期になぜ刃の付いていない武器を託したのか、その真意は今もわからないままである。

認知度

姉妹について

どちらが姉で妹か、と聞かれるたびに双方困っている節があった。
姉と妹という位置づけに関する感覚が無いのか（あるいは出来上がる前に離別したか）、お互い対等な存在として「さっちゃん」「みっちゃん」と呼び合っていた。

周囲からは優秀で外交的な満が姉、朔が妹という目を向けられることが多かったとか。

死後と朔の変化

朔は彼女の死後も「ふたりでサイキョーになる」という言葉を目標として、もう二度と追いつけないその背中をずっと追い続けている。
悲しみや悔しさもあったが、それ以上に「くよくよしていると満に叱られる」という気持ちがあったため、今もなお追いつこうと技術の努力を続けている。
11歳の天才新人と、16歳で経験を積んだ中堅チルドレンを比較すると既に比較するまでもない、という見方もあるが、朔自身の心情としてはそれでもどこか納得がいっていない部分があるらしい。
以上の理由から、彼女は故人である満に対し、現在もタイタスではなくロイスを所持している。
満に対しある種の偶像視をしているため、その離別による心情的の決定的変化が進行・顕在化していない状態。

また、チルドレンとしての戦闘技術の鍛錬と並行し、「自分に寄り添い励まし続けてくれていた彼女のように、誰かが苦しんでいる時に少しでも寄り添えるような人物になりたい」という目標も持つようになった。
まだまだ彼女の社交性では難しい部分もあるが、不格好なりに世界に関わろうと密かに頑張っているが、まだまだ芽吹くには時間がかかりそうだ。

チルドレンとしての訓練時代、RC訓練の一環として作成指示のあったアクセサリー。
満は始めの合図から3秒後には完成させたが、朔の方は案の定難航し、辛うじて形をとどめているものを作るまでに1週間を要した。

満の死後、同僚が回収してきた彼女の分のブレスレットを遺品として手渡される。
渡されたブレスレットは解説欄の通りの柄と鞘に変じる。
それ以後は自由に形態を切り替えられるようになり、朔の武装として愛用される。
ちなみに鞘・柄の意匠は満が生前好んで錬成・使用していた刀と同じものである。

任務のバタバタで紛失、あるいは破損してしまうこともあったが、しばらくすると完全に修復されたピカピカの様子で手元に戻ってくる不思議なアクセサリー。
戦闘時は朔の『嵐の剣閃』のイメージを強化するためのRC補助具として用いられる。
その凄まじい嵐をどれだけの力加減で放っても疵一つ付くことはなく、今もなお戦う彼女を支え続けている。