容姿・経歴・その他メモ

オーヴァードの両親の下に産まれる。詳細な起源や理由は不明だが、代々スクリプトを破壊する事を使命としている。しかし島の嵐がいつ消えるか分からないため代々戦士となる者を1人ずつ育てていた。その者が戦士として最盛期を過ぎると子を成し、その内の1人をまた戦士として育て、いつか来たる使命を果たす時を待ち続けていた。周囲には使命がバレないように非オーヴァードであるとされている。

兄がいたが非オーヴァードだった為、両親がオーヴァードとして覚醒させようとしたが上手くいかず死亡してしまう。
戦士には基本的に男児が優先されており、兄の後釜として産まれたばかりの弟が推薦されたが非オーヴァードであり、兄と同じ失敗を繰り返すわけにはいかなかった。そんな時自身も周りも知らない内に覚醒していた真帆が偶然能力を行使し、幸か不幸か戦士として選ばれた。

全てを戦士としての訓練に奪われ、学校にも大して通えず食事も睡眠も全て両親に管理されいつでも万全のコンディションを強制させられていた。戦士としては全てを与えながら、全てを奪っていった両親、そしてその根源たるスクリプトには大きな憎悪を持っている。

弟が1人おり、彼は自由にのびのびと育てられている。弟に対しては自分が潰れたら次は弟が酷な扱いをされてしまう、そんな生き方はさせたくないと感じている。その一方で自分も彼のように家族として育てられたかった、できることなら代わって欲しいといった歪んだ思いもある。
逆に弟からは戦士として酷な扱いを受ける事に同情されている。そして同時に姉は全てを両親に管理されている、即ち何から何まで両親に世話を焼かれているとも思われている。両親が構ってくれない放任主義に近い弟からすれば姉は自分が欲しているものを毎日与えられているに等しい。しかしそれが苦しみの根源と姉は言うのだから、姉に向ける感情は歪んだものになる。

使命が果たされると情報が入った時、親は「これで…使命がようやく果たされる。そうしたら…やっと真帆とマトモに、家族になれる。」と身体を震わせ涙を流しており、使命を果たしたらさっさと捨てようと思っていた家族の予想だにしない様子を直視し、様々な感情が嵐の如く入り乱れつつ、使命を果たすべく出発する。

この使命を果たした後はどうすれば良いか分からず苦悩している。家を出るのか家族と生きるのか、生きれば良いのか…それとも、死ねば良いのか…
それとも…奥底に秘めた欲望の赴くままにするか…

絶望を許されない彼女は自分への散々な扱いにも絶望出来なかった。そんな自分にも絶望出来ず、命を捨てる事も出来なかった。それは今後も続くだろう。そんな彼女がこの先どう生きれば良いのか？
なら絶望しない生き方をしたい。散々な扱いをしてきた両親の、たった1度きりの涙で過去が消える筈がない。自分は泣く事も出来なかったのに…
「どうすれば良い？」『消せばいい』「逃げればいい？」『消してしまえ』「そうか、そうだね…あんな憎たらしい奴らは消してしまおう…」憎悪が蟲の如く身体の内で蠢く。
両親が、弟が、スクリプトが……いや、こんな世界が悪いんだ。にくいニクイ憎い……！絶望を許されないなら！アタシ以外の全てを、憎きこの世界を絶望に落としッ！その中心で高笑いをしていたい…！アハ！アハハッ！あはははHAHAHA！！
────絶望が支配する世界でただ1人、決して絶望せず笑顔を絶やさない魔法少女にアタシは成るんだ。

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