容姿・経歴・その他メモ

細菌の声が聞こえる系女子。
オーヴァードであることを自覚したのはつい数年前のことだが、
生まれつき細菌・微生物への干渉に特化したオーヴァードだった。
同年代の友達よりも見えない何かと会話していることの方が多い子供の噂は、
そう広くない島の中であっという間に広がり孤立。
両親もどう接するべきかわからず途方に暮れた。

年々能力が強まり、無自覚に大規模な食中毒事件を
引き起こしてしまったことがきっかけでUGNに保護される。
その際の被害者は語る。もう虹色の鼻水を吹き出しながらきりもみ回転で宙を舞うのは御免だ、と。

支部に保護されてからは自分の状態を理解し、向き合うことが出来た。
そのチャンスをくれた清美にはとても感謝している。
最近では特に自分に良くしてくれたキャシー、清美、業から色々な話を聞いて、
今は自分とその3人だけの世界を、少しずつ広げているところだ。
…無難な娯楽として彼女らとシェアしていたマ〇ジンとジャ〇プが
世界の半分くらいになりつつあるので、かなりズレた行動を取ることがある。
しかもそういう時に限って異常に行動力がある。

業のことは、彼方が島を出た後に「島を守る」と言って
業がいろんな人に勝負をしかけまくっていたのをきっかけに知った。
この島を守るために戦う。つまり正義の味方ですね！
マンガ脳で変な感じに思い込み、彼を師匠と慕って奇行を共にすることになった。
最近はなんか違うことに気づき始めているけど、たぶんこれはたのしいなので、続けている。

ある時、キャシーから借りたラブコメ漫画を読み切った翌朝。
その余韻に浸りながら、食パンを咥えたまま登校してみる。
ちょうど夜更かしして家を出るのが遅れたからやってみた、聖地巡礼感覚である。
すると、本当に誰かとぶつかった。見知らぬ、素敵な男性と。
後に聞くと、その男性は業が常々話していた、山を割り海を駆ける最強にして最高の友人、
凪鳥　彼方だと言うのだ。
これはもう運命である。このときめきをもっと知りたい。
でもその方法を、マンガでしか自分は知らない。

まず手始めに、パンをもっと良いものに変えればときめきが上がるのでは？
オーヴァードとしての能力で、細菌さんと仲良くするのは得意なので、
イースト菌と力を合わせて日々改良を重ねたパンを咥えて彼方に体当たりすることにした。
今までパンとか焼いたことなかったけど案外楽しい。　
そんな具合に、マンガ知識と凄まじい思い込みで彼方に突撃する恋の暴走猪が誕生した。

ハクの一件から１ヶ月ほど。
ハクのRCの指導役として、初めて人に何かを教える喜びを知る。
最初こそ一緒になって爆発したりしていたが、次第に途子里も教えることに慣れた。
自分が無意識に、または努力して培ったものが誰かに伝わる瞬間は
えも言われぬ暖かさがある。
なので今日も今日とて、島を守るための心構えを叩き込んでいこうと思う。

彼方にはまだアタック(？)中。
焼きそばパンとメロンパンを同時に咥えたまま彼に激突し、
その後書店で彼方が本に向けて伸ばした手に自分の手を俊敏に重ねること11回、
更にはうっかり転んで彼方のズボンを下ろしてしまいパンツを見ることに成功したので
多分そろそろいけると思ってる。

そんなある日。蔵の整理を手伝っていた折、
偶然キャシーそっくりの古ぼけた写真を発見してしまい…？

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