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流離のUGNイリーガル、要請があればすぐに駆けつけ驚異的な射撃技術で全てを圧倒する。

とある治安の悪い国で生を受け、その国の中でも最大級の規模のスラム街に住んでいた。数多の犯罪が日常茶飯事の中、相手から全てを奪う事で生き延びてきた。
いずれ自分に殺し才能がある事を確信し、暗殺者への道を進み、依頼であれば誰であろうとどんな人間だろうと殺し続けた。
そんな地獄の様な日常を過ごしている時、依頼主から報酬として石の薔薇を渡された、骨董品か何かかと思い触れるとその遺産が持つ力が流れ込み呑まれ、気づいた時には力に目覚めていた。
そこからはさらに腕に磨きがかかり凶悪な力を手にした事で益々修羅の道を歩む事となった、なる筈だった。

娼館で悪徳を働く客がいるという事でオーナーに依頼を受けいつも通り殺した、そして報酬にと一人と夜を過ごしても良いと半ば無理矢理押し付けられた。
興味もなく誰でもよかった、だから適当に目についた女を選んだ、選んでしまった…
本当にただ適当に選んだ相手だった、見た目も普通これといった特徴のない女だ、なのにどうしてか心を奪われ始める、冷え切った心を溶かしてくる様な温かい微笑みにどうしようもなく頭がいっぱいになった。
そこから一晩を過ごし、話していく内に完全に惚れさせられた、そこからは話しが早かった。
蓄えた資金がありそれで見受けし妻として迎えた、高い買い物ではあったがその時は後悔はなかった。
そこからは今まで捨てていた人間性を取り戻すかの様に妻と共に過ごし、殺しを忘れるぐらい平和な日々を数年過ごした。
そして牙を抜かれすっかり腑抜けていた時、全てが狂った、殺してきた者達の中の一人の身内が家を焼き払った中にはまだ妻がおり、オーヴァードではない彼女は火に焼かれ苦しむしかなかった必死に助けようと炎の中を進んだだが間に合わなかった、焼けこげた最愛の妻の死体だけが腕の中にあった、それなのに遺産は絶望を与えず涙すら許されなかった。

最愛を失った後再び修羅の道を歩き出した、また殺し続ける日々、腕は鈍っていなかっただが心は壊れていただろう。
依頼で日本に渡り、何人かを始末した後FHのエージェントを殺す事となった、だが相手も手練であり暗殺という場に持ち込めず正面切っての戦いとなった、能力は持ち合わせていた物の殺す事のみをしていたが為に実戦は未経験に近く、案の定敗れ殺されかけた。
だがその時助けてくれた者が居た、その人物の名は霧谷雄吾。彼に助けられ一命を取り留めた
奪われる事はあっても救われる事はなかった、だから何をすれば良いかわからなかった、だから自分の身を差し出し彼の部下になる事を選んだ依頼があれば動ける、自分はいつもそうだったからだ。
彼は心良く受け入れてくれ、イリーガルとして人手が足りない支部などを回る命を受け日々街を転々とする様になった。

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