ゆとシートⅡ for DX3rd - ゆと工公式鯖

“イノリの紬糸” - ゆとシートⅡ for DX3rd - ゆと工公式鯖

イノリの紬糸(イノリのつむぎいと)(     )

プレイヤー:月音

私は、君のおうじさまにはなれないみたいだ」

年齢
???
性別
男性のようだ
星座
身長
高い
体重
???
血液型
AB型
ワークス
レネゲイドビーイング
カヴァー
青年
ブリード
クロスブリード
シンドローム
ブラム=ストーカー
ウロボロス
HP最大値
27
常備化ポイント
2
財産ポイント
2
行動値
9
戦闘移動
14
全力移動
28

経験点

消費
+15
未使用
5
フルスクラッチ作成

ライフパス

出自 君は絵が上手だね。
経験 君はとてもかわいいね。
譚溘?髢
邂逅/欲望
覚醒 侵蝕値
犠牲 16
衝動 侵蝕値 赤って、色々種類があるんだね。
吸血 17
その他の修正5ヒューマンズネイバー
侵蝕率基本値38

能力値

肉体2 感覚3 精神3 社会1
シンドローム1+1 シンドローム2+1 シンドローム1+2 シンドローム0+0
ワークス ワークス ワークス ワークス1
成長 成長 成長 成長
その他修正 その他修正 その他修正 その他修正
白兵4 射撃 RC 交渉
回避 知覚 意志 調達
知識:レネゲイド1

ロイス

関係 名前 感情(Posi/Nega) 属性 状態
しょうじょ 後悔
■■■

エフェクト

種別名称LVタイミング技能難易度対象射程侵蝕値制限
リザレクト 1 オートアクション 自動成功 自身 至近 効果参照
(Lv)D点HP回復、侵蝕値上昇
ワーディング 1 オートアクション 自動成功 シーン 視界 0
非オーヴァードをエキストラ化
ヒューマンズネイバー 1 RB
オリジン:レジェンド 5 マイナーアクション 自身 2 RB
無行の影 1 メジャーアクション 4
コンセントレイト:ウロボロス 2 メジャーアクション 2
赫き剣 5 マイナーアクション
破壊の血 5 マイナーアクション
原初の青:氷の回廊 1 マイナーアクション

コンボ

経験点計算

能力値 技能 エフェクト アイテム メモリー 使用総計 未使用/合計
0 0 140 0 0 140 5/145
侵蝕率効果表

現在侵蝕率:

容姿・経歴・その他メモ

「そんなに私のルーツが気になるのかい?」

目も口も鼻も耳もない、正八面体の異形頭。
いや、正八面体ではない。ある時は円形、ある時は蝶、またある時は百合の花。
無形故に無稽で不気味なレネゲイドビーイング。

お前なんなの?と聞かれても、なんだと思うかな?
って言ってくる。
ただ本人曰く、人間体の姿は
「なんだかキャアキャア言われている男のパーツを組み合わせて作った」
とのこと。






元々彼を構成する色は、白と黒だけだった。

そう。くしゃくしゃの白い紙に、どこからか拾ってきた小さな鉛筆。それに負けず劣らず、小さく痩せた白い柔らかな手で描かれた絵。それから生まれたレネゲイドビーイングが、彼だ。

ごちゃごちゃとゴミが散乱する狭い部屋の片隅で、息を殺しながら小さな手を動かす痩せ細った女の子が、自分の空想のままに描いた絵。

それが、彼。


彼は、描かれた瞬間に名前を付けられ、少女の他愛もない話を聞かされ続けた。
彼が自我を持ったのは、その頃からだ。

自我を持ったと言っても、彼は喋れない。彼女の頭を撫でることもできない。一緒に外を歩くことも出来ない、ただの絵にすぎなかった。

少女は、毎日彼に向かって話しかけた。
彼がそれに応答をしてくれなくても、話し続けた。

ふたりの小さな密談は、そう長くは続かなかった。

彼は疑問に思っていた。
彼女は毎日、体に色をつけている。
青黒かったり、赤かったり、茶色っぽくなっていたり。
毎日のように色は増えて、白い肌が見えないくらいになっていた。
でも、彼女が泣く事はなかった。

彼は、どうすることもできなかった。
だって、自分に実体はない。意識だけの、ただの絵だ。

だから、彼女の倍は大きな男が、彼女の手から自分を取り上げた時も、何も出来なかった。
男は醜悪な声で何か怒鳴ると、自分の胴と頭が繋がる箇所を一気に破り捨てた。

その時、彼は彼女が初めて泣き叫ぶ姿を、声を耳にした。
彼は動かない手を伸ばそうとした。動かない足で彼女に駆け寄ろうとした。声帯のない喉で叫ぼうとした。絵である自身が破られる事は、即ち死を意味する。だがそうだからじゃない。彼女を安心させたかったから、でも、自分は。

尚も自分を引き裂く男の手に彼女はしがみつき、取り返そうと必死に抵抗した。
それが男の気に障ったのだろう。
男はそこにあった木箱をむんずと掴み、彼女の小さな頭部を思い切り殴りつけた。

尖った角が彼女の華奢な頭部にめり込み、大きな瞳がひん剥き、ぐるりと焦点がすぐに合わなくなって、傷口から血が溢れて、溢れて、飛び散って、

それが分離した彼に吸い込まれ、彩られ、彼が完成した瞬間。
彼は、平面の世界を破り、立体の世界に干渉した。

男の体を引き裂き、目を抉り潰し、壊し、破り、引き摺り、踏みつけて。

彼は、彼女の小さな体に初めて触れた。
小さくも温かい体に触れ、初めて彼女にその声でもって話しかけ、頭を撫でてやった。

でも、彼女は一度微笑んだだけで、すぐ眠ってしまった。

彼女はまだ目覚めてはくれない。もう、目覚める事はない。

それくらいわかっている。
でも、こんなのあんまりじゃないか。
やっと会えた、やっと話せた、やっと、やっと、やっと…………………。



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