強力なバロールのEXレネゲイドに感染した玉鋼を使って平安時代に打たれたとされる刀。その刀身は新月の夜のような漆黒である。
　意思を持ち、強力な重力を帯びており独りでに宙を舞い、資格無き主人を殺すといわれる妖刀。資格を得るにはその重力を制御できるほどのバロールシンドローム適性がいるとされる。
　扱うことができればその重力を以って、あらゆる守りを貫くことができるとされる。なお嫉妬深く、他の武器を手に持とうものなら腕を切り落とされた後、殺される。

　UGNのN市支部長を務めている青年。生粋の苦労人気質であり、同期組の中でもまめである為にUGN支部長に昇格した（当人は死地であるN市に左遷されたと思っている）
　毎日同期が死ぬ地獄のような養成所で生き抜き、ある適性をアルフレッド・J・コードウェル博士に見出され、師事することになる。この後、彼の研究を受け、その中で博士が自分たちをサンプリングして書き上げた論文———、オーヴァードの研究考察序文に感銘を受け、強く影響を受けた。しかし、コードウェル博士の事故の際は別の任務を受けており、自身は事故に遭うことはなかったが、その時居合わせなかったことを後悔している。
　その後、コードウェル博士が"反逆の聖人"としてUGNからの離反があった際、彼から"マスターレイス"の座をお前に用意したと言われた。しかしその際の会話から、博士の皮を被った別人だと確信し、戦いを挑む。"マスターレイス05"と交戦したが、敗走に近い形となる。
　以後、彼の中でコードウェル博士はあの事故で死んだものであり、"反逆の聖人"は博士の名を汚すジャームであり、仇敵であると認識している。
　元々はBN09という番号で区別されていたが、学園に編入する際に博士から手懐けることを命じられた闇刀・鵺から名前を取り、鵺という名になった。闇刀・鵺はこれをいたく気に入り、より湿度を増したという。
　自身のコードネームは自ら申請したものであり、博士の信念に則ったものである。「我々は怪物でも獣でもないのだと。」