容姿・経歴・その他メモ

かんなづき ろんど
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作曲家であり私立高校の音楽教師でもある。
性格は穏やかで落ち着いているが積極的な交流は好まない。
スラリとして長身と整った容姿で生徒(主に女子生徒)からの人気は高い。
音楽の才能に恵まれているが、彼の作る音楽が人から理解されることは稀である。
｢理解されぬとて芸術｣と思っているため、理解されないことには寛容である
過去の事故で両手に怪我を負っており、その後遺症で手が震えるため細かい作業が苦手。
右手の後遺症がかなり強く、ピアノを弾くことはできず日常生活にも支障をきたしている。
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比較的裕福な家庭に生まれた彼は幼い頃より音楽の才能があった。
しかし、彼の両親はその才能を良く思わなかった。両親が彼に求めたのは安定した未来であり、音楽家という不安定な未来を快く思わなかったのだ。彼は抑圧された環境で育っていくが、それでも彼は音楽を愛し親の反対を押し切る大学では音楽大学に入学する。ただ、その際に親子関係はほぼ絶縁状態となる。

大学にて彼はその才能を大きく開花させるが彼の作る音楽は周りから理解されることはなかった。
ただ、それでも彼は音楽を愛した。例え他から理解されずともそれで良い、例え愛されずともそれで良い、その音楽を自分は理解し愛すことが出来ればそれで良いのだ。

大学卒業後は音楽教師として働きながらも彼は作曲を続け、徐々に名が知られるようになった頃に彼の人生を変える事件が起きる。
その日彼は学校の授業で教室にいた、いつも通りの授業のはずだった……その日学校には不審者が入り込んでいた、ドス黒い感情を抱いた暴漢は皮肉にも彼のピアノの音色に誘われ教室に入り、その手にした刃物で教室内の者を襲い始めた。
生徒を守ろうとした彼はその手を刺された後に腹を刺され重傷を負った。
薄れゆく意識の中で彼は強い怒りを覚えた、身勝手な犯人に対し、己の無力さに対し、音楽をただ愛すことすらも許されない運命に対して……彼にはそれが許せなかった。
気が付けば彼の耳に聞こえたのは生徒の悲鳴、暴漢の怒声、教室の警報…そのどれでもない、音楽が聞こえていた。
思考はクリアになり痛みは消え、むしろ力が溢れて来ており、彼の目に映るのは楽譜と音符だけだった。
その瞬間に彼はオーヴァードとして覚醒した。彼は全てのしがらみから解放されたのだ。ただ、彼が感じているその音楽は"純粋"であるせいで"芸術性"が足りなかった、不調和音で構成されたそれを彼は"調律"し"作品"として仕上げた。

意識を取り戻した後に彼は病院で目を覚ました。
どうやら現場にいた生徒は殆ど外傷は無かったようだが錯乱状態となっていた者が多かったとのこと、犯人は彼によって取り押さえられてようだが狂死していたとのことだった。
そして、手に負った傷はかなり酷く二度とピアノを弾くこと出来ないことを伝えられた。

事件に関しては証言が殆ど集まらなかったことと怪我人が彼1人だけだったこと、犯人が死亡したこともあり大きく騒がれることはなかった。
生徒も徐々に学校に戻り始めた頃に彼も再び教師として学校に戻った。
今は、右手の後遺症でピアノは弾けなくなったが日常生活はリハビリの成果で左手だけでもある程度は出来るようになった。
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彼の戦闘を見た事のあるものは言うだろう、｢指揮者のようである｣と。
彼は事件の後遺症による手の震えでペンもまともに持てないはずだったが、ハヌマーンの振動をノイマンの優れた思考によるコントロールで戦闘中はそれを克服している。
オーヴァードの力を使う際、彼には音楽が聞こえるそうだ。
彼はピアノを弾けなくなったが、戦場では自由に音楽をその身に感じ、奏でることができる。
彼は剣にタクトを、戦場に五線譜を、敵に楽器を見出したのだ。

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