容姿・経歴・その他メモ

＜容姿＞
赤みがかった茶髪のポニーテールに黒くて丸い目が特徴的、基本的に青色のパーカーを着ており、ジーンズを履いている。
ポニーテールだとフードを被れないが本人はさほど気にしていないようだ。

＜性格＞
基本的に明るく、ハイテンションで、挨拶は元気よくするタイプ。基本的にこれは任務中でも変わらないが、黙ったほうがいい時は黙る。また、怒ると人が変わったように静かに、淡々と物事を告げるようになる。
どちらかが素というわけでは無く、どちらも彼女が持つ一面に過ぎない。彼女自身はこれにネガティブな感情を抱いていないようで「私、怒ると静かになっからねー」と隠さず語っている。

＜行動理念＞
妹の身を守る事が最優先だが、基本的には妹が好きな町や人々や日常を守る事が自分の仕事だと思っている。妹のためなら何でもする、というよりは妹が自分を頼らなくてもいいように成長させたい、という思いが強い。（尤も冷静さや、頭の回転の速さはノイマンの能力を持っている自分より優れているので、心配いらないとも思っている）

＜趣味＞
女の子の事が好き。ただし、恋愛的な意味では無く、可愛い、もしくは綺麗な女の子、また、仲の良い女の子達を遠くから眺めたいという願望を持っている。彼女はこれに引け目を感じておらず、好きな物や趣味を聞かれた時、隠さず答えるようにしている。

＜経歴＞
とある駅のコインロッカーの中から、休暇中のUGN職員の手によって発見された。その後、施設で能力の扱い方を学ぶ。発見した職員の強い希望で、戸籍上はその職員の子どもということになっている。

＜朧気な記憶＞

「ごめんね…本当にごめんね」

ざぁざぁと降る雨の中、一人の女が終電が過ぎ去った駅に駆け込む。明かりはすっかりと消え、周りには人一人いなかった。

「あぅ？」

女の腕の中で声がした。まだ産まれてからさほど時間の経っていない、赤子の声だ。

「きゃっきゃっ」

これから自分がどうなるのも知らず、その赤子は朗らかな笑みを浮かべていた。

「…」

悲しそうに、悔いるように、或いは何かに祈るように、女はコインロッカーの中に毛布とともに赤子を入れた。

「鍵は…かけないから。大丈夫…大丈夫」

そっと、優しく扉を閉める。遠い昔、子守歌の後で毛布をかけたように。この子の人生を壊す。

「っ」

全力で走り出す、遠くへ、遠くへ、後ろからあの子の泣き声が聞こえた。聞き間違えるはずもない、愛しい我が子の声。それでも振り返る訳にはいかない。足を止めてはならない。やがて月が落ち、日が昇り、雨が止んでも女が赤子の元へ戻ることはなかった。

箱の中の赤子は声を出し続けた、包まれた毛布の中で手足を動かし続けた。しかし、待てども待てども自分の親は帰ってこず、やがて声は枯れ、手足を動かすだけの力も無くなった。

「あぁ…ぅ」

懇願か、或いは呪詛か。誰にも聞き取られる事の無かったその声が赤子の遺言となった。

「…」

その時だった、赤子の体が息を吹き返したかと思えば、眩く発光し始めたのだ。

「うぁ？」
「なにかしら…あれ？」

駅のロッカーから溢れ出す光。それに偶然居合わせた一人の女が興味を持った。女がきぃ、と音を立てながらロッカーを開けると

「おぎゃあ！」
「わっ」

赤子は体から無数の太い針金のようなものを出し、女の腹部に巻き付けた。しかし、

「あぅう…」
「…大丈夫よ。どこにも行かないからね」
「うぅ…」

女は慌てることなく赤子を落ち着かせ、あっという間に寝かしつけてしまった。

「まさか、こんな形でオーヴァードを発見するなんて…大丈夫よ。あなたはちゃんと生きていけるからね」

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