容姿・経歴・その他メモ

容姿

細身の体つきに、長くも短くもなければ奇天烈に整えられたわけでもない黒髪。
黒を基調とした服装は特別華美でも貧相でもなく、面貌も整ってこそいるが特に目を引く特徴はない。
いたって平凡で、どこにでもいそうでどこにでも溶け込めそうで、街中で見かければほんの十数秒で記憶から消えてしまいそうな、そんな凡庸な見た目の青年。
神としての真の姿は複数の眼球が付いた巨大な脳味噌であり、青年の姿も『脳』が想像して作った姿。
名前は地球で初めて自分を地球外の神として信仰してくれた故人の青年から譲り受けたもので、人間形態のデザインもその青年がモデルとなっており愛着がある。

性格

善性を司る神格ということもあり基本的には善人。
常に余裕と丁寧さを見せた態度で地球の言語の学習も進めており、現地の言葉を用いて自己紹介をする、その地域の娯楽に触れる、飲食店では割り勘を提案するなど、本人が『郷に入っては郷に従え』が座右の銘と語るように文化の学習を進めている。
神格ということもあり金銭にも執着が無く、人から頼られれば損得勘定抜きに自分のできる範囲で相手に応えようとする。
しかし、その真意は父アザトースの復活のため人類に自分ら外宇宙生命との差を見せつけて精神的に屈服させ、最終的には自身達外神へ信仰を向ける資源として利用することであり人類に対する敬意などほとんど持ち合わせていない。
目的達成のために地球人をなるべく有効利用したいというのは事実だが、地球好きなのも本当であり地球や地球人の文化ををなるべく有りのまま残したいというのも本心である。
基本的には誰に対しても紳士的に振る舞うが、相手が旧神になると話が変わる。
愛する家族を引き離した最も憎悪する相手である旧神達には凄まじい嫌悪感を抱き、復讐心から機会があればいつでも滅ぼそうともしている。

能力

父アザトースから夢を司る権能を受け継いだ事で、父の見ている夢である世界そのものに自らの意志を直結させる事で世界を思うがままに変化させる。
この権能により想像したことを現実にする事を可能とし、巨大な雷や紅蓮の溶岩、大量の水に無数の重火器、果ては隕石や宇宙空間までも一瞬で具現化し、その圧倒的な物量で相手を制圧する戦術が得意。
相手の攻撃に対しても、肉体から実体を無くすことですり抜けて回避、バリアを展開して防御することも可能。
さらに空間そのものを断裂・歪曲させる事で強度を無視して物体を破壊したり、鎖を具現化して相手を拘束したりと応用も効く。
ただし、その効果は恒久的なものではなく、意識をそらせば生み出したものは消えてしまう。
また、空想で相手を直接再起不能にすることはできないため、戦闘中は相手を倒すものを想像し続けていなくてはならない。

出自

真名は『ウイチロソプトル』
アザトースの4番目に産んだ子供であり夢に支配を及ぼす事ができる外なる神。
宇宙の始まりから存在するアザトースは宇宙を運営するにあたり自身の全知全能の権能を分けた複数の子供を産んだ。
長男ヨグソトースが『知識』と『時空』、長女シュブニグラスが『生命』と『感情』、次男ニャルラトホテプが『人間性』と『悪性』、そして三男ウイチロソプトルは『夢』と『善性』を司る神として生を享けた。
別名『外神幻王』『夢の憑依者』『広大卿』。

経験

アザトースに罰せられてシルゴスと呼ばれる銀河に追放されたが、そのために旧神による封印を免れている。
追放されたシルゴスから元の銀河に帰還したソプトルは父親が盲目白痴と化した事や、長男が宇宙の外側にある無窮の牢獄に幽閉された事、姉や他の外神たちが著しく弱体化した事などかつての見る影もない現状を目の当たりにし、唯一封印や弱体化を免れた兄ニャルラトホテプの口から事の経緯を知る事となる。
兄と同じく封印を免れている自分であれば、外神達の全盛期を取り戻す事ができると悟ったソプトルは愛する兄弟達の元に赴き、自分に足りないものを少しでも補うために各々がアザトースから受け継いだ権能についての教えを乞うた。
兄弟達からも家族として愛されていたソプトルはヨグソトースからは膨大な『知識』を、シュブニグラスからは『感情』を学び、ニャルラトホテプからは『人間性』の概念を学んだ。
そして宇宙各地で目的達成のための情報収集へ乗り出した。

欲望

ウイチロソプトル本人の目的はアザトースを復活させ、外神たちの全盛期を取り戻し旧神に封印される前の家族団欒を取り戻す事である。
その一環として地球では『地球人類のあらゆる科学が及ばない外宇宙由来の生命の存在を流布し、人類に自分たちの無力さを知らしめる』『外神が人類よりも上位の存在であることを彼らに植え付ける』『そうして心折られた人間たちを自身の管理・保護下に置き、自分達へ信仰を向ける資源として独占管理する』ための活動をしている。

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